以前からオスグッドで悩む選手を担当することがあったがなかなか痛みが取れず、難渋することが多かった.
最近は一定の成果が出せるようになってきたかなー、と自己満足的な発言をしておきます。
バスケットボールのトレーナーとして活動していた時も、中学生が悩まされていたい、現在も当院へ通院されている高校生も多く悩まされています。
「オスグット」
について簡単に紹介していきます。
目次
「オスグッド・シュラッダー病ってなに?」
「オスグッド・シュラッダー病」
1903年にOsgoodとSchlatterとういDrにそれぞれ報告され、成長期のスポーツ障害として認識されています。
「発育期で活発な子供の膝に発生する外傷性の良性障害で膝蓋腱のけん引力による脛骨粗面の剥離」
とされています。
なんじゃそら?ですね。
ざっくりいうと太ももの筋肉がカチカチになる
→先端の腱がついている脛の骨のところをひっぱっちゃう
→痛い!
って感じです。
骨の剥離ではなく骨の表面を包んでいる「骨膜」を剥離しているとも言われています。
で、太ももの筋肉=大腿四頭筋の柔軟性が乏しくて引っ張られるんだよーとよく言われます。
大腿四頭筋の柔軟性は非常に言われますが、ではなぜ大腿四頭筋に引っ張られてしまうか、が一番の問題です。
結果として、「大腿四頭筋が硬くなって引っ張られている」と思っていただけると良いかと思います。
※大腿四頭筋の柔軟ももちろん必要なのでストレッチなどはしっかりしてもらいますが。
オスグッド初期で気をつけること
痛みが強くて発症したばかりの炎症期では先述した大腿四頭筋のストレッチは避けましょう。
これに関してはストレッチを行うことで、さらに引っ張られる可能性があるからです。
さらに痛みが強くなる可能性があるので注意は必要です。
オスグッド発症初期から4週から6週間はスポーツ活動を休止させると90%はスポーツ復帰できると報告もあります。
じゃあこの間は何もしないの?というわけにはいかないので患部外のトレーニングをしていきます。
安静時の痛みがなくなったら
大腿四頭筋のストレッチ開始していきます。
脛骨(すね)を触ると痛いけど何もしなければ痛くなくなれば徐々にストレッチを開始していきます。
押していたいだけの時期
スポーツ動作開始
いきなり全部やるのではなく徐々に復帰をしていきます。
いきなりフットワーク全力でやるのは禁止!
復帰までの間にすること
大腿四頭筋が硬くなって引っ張っている、と書きましたがあくまで結果であると考えています。
以前も書きましたがミスユースとオーバーユースでオスグッドは起こると考えています。
復帰までにしなくてはいけないのは、間違った動きの修正を行うケースが非常に多いです。
現在、担当している子は猫背姿勢の子で、胸椎の伸展を少し促すだけで圧痛が消失。
プレイ中だけでなく、自主トレーニングでベンチプレスや身体の前面のトレーニングばかり行っていたので猫背を助長していました。
なので、その子に関しては背面の筋力exと脊柱の柔軟性向上のexでほぼ痛みなくプレイ可能となっています。
その選手にあった指導が必要ですし、なぜ大腿四頭筋に緊張が生じているか考える必要があります。
まとめ
- オスグッドの原因はミスユース・オーバーユースの積み重ね
- 動き方を変える
痛みが改善しない場合は医療機関を受診をおすすめします。
僕が関わる選手は早期復帰ができるように、またオスグッドにならないような身体作りができるように診療頑張ります。
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