セカンドインパクト症候群って知っている人いますか?
脳震盪は有名なんですが、そのあとの対応とか知らない指導者・選手・保護者はすごく多いです。
前回、脳震盪について書いたので合わせて読んでいただければと思います。
頭部のダメージは目に見えない形で出現することがあります。
本当に怖いので、しっかりと知っておいてほしい知識です。
今回は、脳震盪の後に起こり得るかもしれない、
セカンドインパクト症候群について説明していきます。
目次
セカンドインパクト症候群
セカンドインパクト症候群
1回目の脳震盪受傷後に頭痛やめまいなどの症状が残存している、脳機能が完全に回復していない状態で2回目の衝撃が脳に加わった場合、2回目の脳への衝撃が小さなものであっても、それをきっかけに致命的な脳損傷に至ること
httpss://www.youtube.com/watch?v=-DgE-yD9gIM
※エヴァンゲリオンのセカンドインパクトは一切関係ございません。
セカンドインパクト症候群の特徴
- 死亡率は30~50%
- 生存してもなんらかの神経学的後遺症が生じる
- 頭部外傷を繰り返すボクシングや空手・柔道選手、アメリカンフットボール、アイスホッケーなどのコンタクトスポーツ選手に多い
- 18歳以下の若年者、一回目の受傷から十分な期間を得ずに復帰した場合に生じやすい
などがあります。
前回の記事でも記載しましたが、意識消失がないから脳震盪大丈夫!
復帰させてまた頭部へのダメージが生じた場合、セカンドインパクト症候群が生じる可能性があります。
その際、半数以上が死亡につながっています。
また若年者、若い選手に何等かの脳へのダメージが残ってしまった場合、指導者は保護者になんて言うんですか?
このような知識は絶対に知っておく必要があります。
急性硬膜下血腫が伴う!?
セカンドインパクト症候群の2回目の受傷時に、ほとんどの症例で急性硬膜下血腫を伴うことが報告されています。
急性硬膜下血腫とは、
頭部外傷で、頭蓋骨の内側にある硬膜の内側で出血が生じ、出血した血液が硬膜の下で脳と硬膜の間に溜まってしまいます。
その溜まった血液がゼリー状に固まり脳を圧迫することで生じるといわれています。
好発年齢
- 高齢者に多い
- 小児では虐待による頭部外傷
- 若年者ではスポーツでの頭部外傷
により生じるため、一概に高齢者だけでなく、すべての年代に起こりうる病態です。
受傷機転
- 転倒
- 転落
- 交通外傷
- 殴打
など
症状
- 意識障害
- 脳自体の損傷がないが血管の損傷が主体な場合もあり、出血の増大により意識障害が悪化するケースもあり
- 最悪、昏睡
- 一旦、意識障害が出現すると予後は極めて不良
セカンドインパクト症候群を防ぐために・・・
-
脳震盪などの頭部外傷を受傷した際は、しっかりとした段階を踏んで復帰へ。
-
意識障害がないからスポーツに復帰させた後、セカンドインパクト症候群が生じる可能性あり
これしかありません!
まとめ
保護者・指導者・選手、すべてにおいて知っておいてほしい知識です。
自分を守るため、チームを守るため、選手を守るため、大事なわが子を守るためしっかり学んでいただけたら幸いです。
舞鶴でこんな最悪な事は絶対に起きてほしくありません。
楽しくバスケットをするためにも、しっかりとした知識は身に着けておくべきと思います。
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