「練習終わったら膝の前側が痛いんです。」

よくある膝の前方の痛み。

膝の前側の痛みが生じる原因と部位を探っていきます。

膝前側に起こる痛み

膝の前方に生じる痛みに悩まされている選手は多くいます。

基本的に何らかのストレスが原因で組織に負担がかかっていることで発生します。

力学的ストレスとして、

  • 伸長ストレス
  • 圧縮ストレス

に分けられます。

 

伸長ストレス

名前の通り伸ばされたストレスによって痛みが生じます。

例えばスクワットをしていて膝の前側が痛いとか。

圧縮ストレス

こちらも名前の通り圧縮が生じて痛みが生じます。

例えば、深くしゃがんだ時など、太ももの骨(大腿骨)に対して膝のお皿(膝蓋骨)が圧縮された際などです。

 

※今回は伸長ストレスについて話を進めていきます。

 

伸長ストレスによって痛みが生じる場合

膝前側が伸長されていたい場合、痛い部位としての指標になるのは

  • 脛骨粗面
  • 膝蓋靭帯・膝蓋肢帯
  • 膝蓋下脂肪体

が多いです。

脛骨粗面

脛骨粗面とは脛の骨の上の方です。

大腿直筋といった太ももの筋肉が付着しているところでそこが引っ張られるとオスグッドなどの原因になるといわれています。

これはまさに伸長ストレスです。

 

膝蓋靭帯・膝蓋肢帯

膝蓋靭帯は膝の屈伸により伸長ストレスを受けやすいです。

膝は実はまっすぐでなく、生理的外反と言って少し曲がっています。

この影響で、内側の伸長ストレスが生じやすいと言われています。

伸長ストレスで損傷を受けた靭帯は炎症を起こしやすくなります。

これはジャンパー膝と呼ばれる病態になります。

 

膝蓋肢帯は膝の内側と外側とに分けられます。

内側膝蓋肢帯:内側広筋の遠位に伸びた繊維から構成される

外側膝蓋肢体:外側広筋の遠位に伸びた繊維が腸脛靭帯と合流して構成される

膝蓋肢帯は関節鏡手術時の侵襲部位となるため、術後の硬縮を引き起こしやすくなるといわれています。

そのため、膝蓋骨の可動性が阻害され、周囲の組織の疼痛を誘発する恐れがあります。

 

膝蓋下脂肪体

膝のお皿の下にある脂肪の塊。

膝蓋靭帯の後方にある脂肪組織で、いろんな神経の支配を受けています。

疼痛を感知する組織も多くあるため、痛みをすごく生じやすいところです。

 

膝の屈伸運動を行う際に形を変化させます。

そのため繰り返し運動を行うことで炎症が生じ柔軟性が乏しくなることもあります。

そのような状態になると形が変わらないため膝の屈伸の際に痛みが発生します。

 

膝蓋下脂肪体の疼痛を誘発するテスト

トレーナー、PTの方の参考になれば幸いです。

膝を30~60度屈曲位とし、膝蓋靭帯をさけ、脂肪体を圧迫します。

その状態で膝を伸展するときに痛みが出れば、膝蓋下脂肪体の繊維化・炎症が疑われます。

 

膝の前側の痛みの原因はなんだ!

場所はある程度分かったなら、原因を次に探っていきます。

伸長ストレスで痛みが出る原因として、

  • 後方重心

があげられます。

 

なんじゃそれ!?ですね。

以下に解説していきます。

 

重心について

 

この写真をみて重心位置は前か後ろかどちらかと思いますか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正解は前方重心です。

前方重心では膝の前側へのストレスは少ないです。

これは綺麗なパワーポジションです!

反対に後方重心とは。

 

この写真のように膝が前に出ているような状態。

そうすると膝前側へのストレスが大きくなります。

 

実際にやってみてください。

後方重心の方が膝の前側へのストレスが感じれると思います。

バスケを始めたばかりの子とかに多い姿勢です。

 

 

ではなぜ、このような後方重心になりやすいのか。

  • 股関節伸展筋の筋力低下
  • 腸腰筋の筋力低下
  • 足首が硬い
  • 大腿四頭筋の伸長性低下
  • 膝蓋下脂肪体の硬縮
  • 胸椎の伸展不足

などの要因があげられます。

 

股関節伸展筋の筋力低下

よく股関節がつかえてないって表現される方増えてますが、そもそも股関節ってなんやねん。

って話です。最近は保護者の方も詳しい方が多いので説明が楽になってますがw

 

いわゆるお尻、大臀筋です。

大臀筋はスクワットなどの動作時に骨盤を前側に傾かすのをキープしてくれる役割があります。

そのため、股関節伸展筋が筋力低下を起こすと、骨盤が後ろに傾き、後方重心となりやすくなります。

腸腰筋の筋力低下

腸腰筋も有名な筋肉になってきています。

腸腰筋は骨盤の前傾保持に役立ってくれます。

これも筋力低下を起こすと骨盤が後ろに傾き後方重心の原因となります。

 

大腿四頭筋の伸長性低下

大腿四頭筋の伸長性が低下することで、膝の前側痛の原因となる、脛骨粗面・膝蓋靭帯・膝蓋肢帯・膝蓋下脂肪体の伸長ストレスを直接的に引き起こす原因となります。

 

膝蓋下脂肪体の硬縮

膝蓋下脂肪体は膝蓋骨や半月板に付着しており、硬縮が生じると動きの妨げの原因となってしまいます。

その結果、大腿四頭筋がいつもより多く働くことにより、膝前側の痛みにつながります。

膝前の痛みはバスケのどの動き?

専門的な事を多く書きましたが、バスケの基本の動きとなるパワーポジションが取れないのが一番の問題です。

後方重心のDFでは相手のOFに反応が遅れてしまいます。

シュートを打つ際も、姿勢が定まらず、不安定なシュートになります。

 

チームで活躍するためにもまずは痛みを排除。

そして、パフォーマンスアップにつなげていきます。

 

まとめ

膝前側の痛みは姿勢の問題が強いです。

そのため、どの姿勢、どの部位が問題かを突き止めていく必要があります。

 

他にも痛みの原因はありますが、一般的なところを抜粋しています。

少しでも参考になれば幸いです。

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