スポーツしているよく耳にする

肉離れ

 

「あーなんか肉離れっぽい」

「これって肉離れって言われたけど、ちょっと痛いだけやし別にバスケできるし大丈夫」

こんな会話よく聞かれます。

 

肉離れと診断された選手、もしくは自己判断にて肉離れと思っている選手に伝えたいこと。

肉離れの発生率と再発率はすごーく高いです。

早期復帰したがために、さらに痛めるケースも多々あります、、、。

今回はそんな肉離れについてまとめたいと思います。

 

肉離れとは

肉離れって聞くと、筋肉痛めただけやろーっていう軽い感じで捉えがちですが、重症度によってはスポーツ復帰に何か月もかかることがあります。

まずは病院にて診察を受けることが必須です。

ここで間違えてはならないのが、「軽傷であれば病院に行かなければよい」と言うわけではありません。

実際の受診した後、リハビリオーダーが出たとして、僕が実際行う評価で重症度分類を説明します。

 

重症度分類

 

 

 

MRI

基本的にはMRIをとられると思います。

例えばですが、大腿前面の痛みが引かない場合、肉離れか疲労骨折か判断するのにも役立ちます。

分類として

Ⅰ度(軽傷):

出血所見のみが認められる出血型

腱・筋膜に損傷がなく、筋肉内または筋間(筋膜)の出血

 

Ⅱ度(中傷度):

筋腱移行部(特に筋膜)の損傷を認めるが、完全断裂・付着部の裂離は認めない

 

Ⅲ度(重症):

筋腱の短縮を伴う腱の完全断裂、または付着部裂離

 

重症度の高い肉離れは最悪の場合、手術を要することもあります。

受傷した時の状態でだいたいの予測はできますが、MRIを撮って確認してみると意外と重症と言うケースもあります。

なので、ろくな検査もせず、あー俺肉離れやー言うてる暇があれば速やかに病院へ駈け込んでください。

怪我したら病院へ行こう

 

肉離れはなぜ起こるのか

    急激な筋肉の収縮

→筋肉や筋繊維が破れたり傷つく

一般的な流れとしてはこんな感じです。

ネットで調べるとやはり柔軟の不足やアップ不足などがあげられます。

普段スポーツを行っていない方や年齢の増加に伴い筋力や柔軟の低下などがリスクとして挙げられています。

肉離れになりやすい選手の特徴

年齢が高い

→23~25歳以上だと、ハムストリングスの肉離れになる確率が2.46倍と報告があります。

足関節背屈可動域が硬い選手

→しゃがめないような足首の硬さであると、肉離れになる確率が高いという報告があります。

股関節伸展(後ろへ引く)可動域が硬い選手

→股関節を引けない選手は肉離れを起こす確率が高くなると報告があります。

伸展可動域が1度不足するごとに15%リスクが上がるといわれています。

 

 

生じやすい肉離れの部位

  1. ハムストリングス
  2. 大腿四頭筋
  3. 下腿三頭筋

の順になります。

やはりハムストリングスの損傷は特に多いです。

 

 

再発予防のために

一度肉離れを起こしてしまった選手は肉離れのリスクが2.68倍にまで増加するといわれています。

 

特にハムストリングスの肉離れの再発率は30.6%と言われています。

少ないと思いますか?多いと思いますか?

 

肉離れになりやすい選手の特徴として先述しましたが、やはり足関節の可動性・股関節の可動性があげられています。

このことから柔軟性が低い結果、そこの部位にストレスが生じてしまい、肉離れになったという解釈をしていただいたらOKです。

 

なので、肉離れした部位はもちろんですが、そこにストレスがかからない身体づくりが必要となります。

 

股関節の改善方法についてはこちら

足周囲を改善させる方法はこちら

上記記事でも柔軟性の改善方法など記載しているのでお時間あるときに参照ください。

 

まとめ

  • ハムストリングス・大腿四頭筋・下腿三頭筋の順に肉離れが多い
  • 年齢や身体的特徴が原因としてある。
  • 肉離れは自己判断せず、医療機関に受診をして鑑別を
  • 早期復帰は再発につながる

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