みなさん、こんにちは。
舞鶴の理学療法士のChitoooです。
昨日、セミナーを開かせてもらった中で一件、質問がありました。
「踵の痛みが中々治りません」
昨日のセミナーの内容として、コンディショニングについてだったので、詳しい病態などの説明ができませんでした。
この機会に踵の痛みについて説明します。
勘違いしてほしくないのは、この病気だ!
と、言うわけではありません。
あくまで可能性なので、可能性として読み進めていただければと思います。
と、いうことでHeel Fat Pad Syndrome(ファットパッド症候群)について書いてきます。
目次
足の解剖
まず、踵部の解剖についてざーっくり説明していきます。
解剖に興味なければどんどん読み進めて行ってください(^○^)
踵の骨に下には踵部脂肪体(Heel Fat Pad)という脂肪の塊が存在しています。
昨日、セミナー参加された方は、こんなこと言ってたなーと思い返してください。
この踵の脂肪の塊は、体重がかかる際の衝撃を吸収してくれる役割を持っています。
Heel Fat Pad Syndrome
Heel Fat Pad Syndromeとは踵部に繰り返し衝撃がかかり続けることで、踵部脂肪体の力学的な安定性が損なわれ、柔らかい踵部脂肪体と硬い踵骨との間でずれを起こす力(剪段力)が発生し、踵部に痛みを生じる疾患
症状
これは体重がかけると踵が痛い!
につきます。
これと言って特定できる場所がなく、なんとなく踵が痛い、踵全体が痛いという感じです。
圧痛に関しては踵全体に生じます。
特に、裸足で歩いたり、硬い地面を歩くと痛みが増強します。
その場合、すごく怪しいです。
原因
- 踵に衝撃が加わる運動を始めた・増加した
- 靴を変えた
- 靴があっていない
- 体重増加
などなどが考えられます。
特に3つ目の 靴があっていない に関しては中々気が付かないのでやっかいです。
オーバーサイズの合っていない靴を履くことによってなんで踵痛くなるの?
ですが、インソールを出して、そこに足をのせてください。
で、インソールの踵に合わせて立つと指先に数センチほど間ができると思います。
だいたい0.5㎝~1.0㎝であれば適応サイズです。
それ以上になると大きいサイズの靴と言えます。
靴が大きいと仮定して話をしていきます。
オーバーサイズの靴を履いているとプレイ中、絶対に前方にずれていきます。
そうすると、靴のしなりの部分(曲がる部分)と指先の曲がる部分のミスマッチが生じてしまいます。
ミスマッチが生じると、足全体、特に指先はいらない力が生じてしまいます。
その状態でプレイしていると足裏の障害、踵の痛みにつながっていきます。
特に靴のメーカーは踵の部分に力を入れて素材開発しています。
NIKEのエアーやadidasのブーストとか・・
要は、踵に合わせて靴は履かなくてはいけないよーって話です。
僕も昔、バッシュを変えはじめに踵の痛みに悩まされた時期がありました。
スポーツ選手にとって靴は非常に大事なのです。
治療
基本的には保存療法です。
踵部の脂肪体の安定性が損なわれている状態なので、ヒールカップを靴の中に入れたりして踵への衝撃を和らげたりします。
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テーピングで踵部を固定し、支持性をサポートすると有効、とあります。
基本的にテーピングの効果は30分ほどなので、あまり個人的には・・・ってところです。
コンディショニングの方法として、足底全体を柔らかくすることが重要です。
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まとめ
踵の痛みが続くようであれば、まずは受診をしてください。
踵の痛みは靴の問題も大いに関係してくるので、中々見ないところではありますが注意して気にしてください。
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