今年のNBA FINAL はいつもと違う顔合わせ。
いつもイーストはキャバリアーズがFINALに上がってきていたが、今年はレブロンがいない!!
そんなイーストを勝ち上がったのはトロント・ラプターズ!!!
対するウエストは3連覇を目論む王者・ゴールデンステイト・ウォリアーズ!!!!
はい!!
ラプターズ優勝おめでとう!!!!
僕はアンチウォリアーズなのでただただ嬉しかった!!!
しかし、今回のFINALは決して良い終わり方ではないように個人的には感じる。
残念なことに、ウォリアーズのケビン・デュラントがアキレス腱断裂、クレイ・トンプソンが前十字靭帯を断裂してしまう大けがにあってしまった。
今回、そのケガを受けて今僕が思うことを書きたいと思う。
目次
誰も悪くない
今回のケガを受けて思う事は”誰も悪くない”
と言う事。
ケビン・デュラントのケース
先にケガをしたのはKDことケビン・デュラント。
今回、デュラントは5/8にまず、ふくらはぎの肉離れが起こってしまった。
これが事の発端と言わざるを得ない。
肉離れをしてからは試合に出ず、ただただチームの勝利を願っていた。
そして、来る第5戦。
ウォリアーズは後がない状態。
チームのメディカルやコーチからも出場許可を得たKDがついに出場します。
しかし、結果は・・・
これ見る限りアキレス腱いってそうな弾け方。
やはりまだKDはプレイできるだけのコンディションではなかったってことかな。
ほんと好ゲーム、好シリーズだけにケガは辛い。 https://t.co/y5AECdgIza
— ちとせバスケバカ理学療法 (@chitooo13) 2019年6月11日
KD shares a message after undergoing successful surgery to repair a ruptured Achilles tendon today. (Via @KDTrey5) pic.twitter.com/mEaqWDyzgh
— NBA on TNT (@NBAonTNT) 2019年6月12日
ふくらはぎはアキレス腱とつながりがあります。
その影響はあったのでしょう。
ふくらはぎの機能不全はアキレス腱の断裂につながるリスクは非常に高いです。
クレイ・トンプソンのケース
接触があったが着地に失敗し膝のケガを受傷。
着地から前十字靭帯の断裂が予測できた。
クレイ・トンプソンもFINALの第2戦で怪しいケガの仕方でハムストリングスの張り(多分、肉離れ)を受傷しました。
このハムストリングスの肉離れが前十字靭帯の断裂への影響があったのではないかと予想しています。
なぜケガが起こった??
先述しておきますが、あくまで主観です。
チーム状況?
デュラントがアキレス腱を断裂したのは第5戦。
この試合、負ければウォリアーズの3連覇はなくなる大事な1戦。
トンプソンも同様、第5戦は勝ったが、第6戦落とせば終わり。
シーズン中であれば出場しないケースでしょう。
(もちろんメディカルスタッフの判断も含め)
しかし今回はNBA FINAL。
どのチームも優勝を目指してここまでやってきました。
チームとしては3連覇がかかっている大事な大事なFINAL。
プロの世界は勝たねばなりません。
メディカルスタッフもプロですから、流石にそんなことに左右されることはないと思いたいですが・・・
少しばかりは影響を受けていた可能性もあります。
メンタル
NBA選手になれる人間は一握り。
さらには負けず嫌いな人間だらけ。
負けることが大嫌いな人種です。
感情の面でも何か不安要素もあったのではないかと推測します。
正直、難しいです。
優勝がかかっている試合に出れないもどかしさは立場は違えどわかります。
また彼らはプロとして勝つためにお金をもらっている存在です。
判断を見誤ることも、あってはいけませんがあり得ます。
今回のケースは学生に当てはまるか
“勝ちを優先し、ケガを押して出場する”
と言う心情を理解はするが、やはりどこか痛みがあると庇って他の箇所のケガに繋がる可能性がある。
結果論だけど、今回はそんなケース。痛みがあるけど練習を休んだら試合に出れない、レギュラーになれないと思っている学生へのメッセージ。
— ちとせバスケバカ理学療法 (@chitooo13) 2019年6月14日
かなり当てはまるのではないでしょうか。
- トレーナーがいないチームがたくさんあります。
- 自分の身体の状況が分からない選手がたくさんいます。
- 今しか見えない年齢です。
あげればきりがないですが、学生にとって一瞬一瞬が非常に大事です。
しかし、今回のケースのようなことは学生に起こしては絶対いけません。
そのために僕らトレーナー、メディカルスタッフがいますから。
10代の知恵も経験も少ない年齢で、感情に任せたプレイをしてしまうでしょう。
それは間違えた判断に必ず繋がります。
学生時代は「今」しかない。
それはわかります。
しかし、選手生命や競技を引退してからの人生はまだまだ長いです。
ケガをしてしまうと、プレイする時間が奪われます。
今回のような大きなケガは1年近く体育館から離れなくてはならない可能性もあります。
元々ケガがあって、無理にプレイする事は大けがにつながるのではないかと今回学んだのではないでしょうか。
避けられるケガは絶対あります。
冷静に自分の身体と話が出来るように意識する必要があります。
選手だけでなく指導者も痛みがあれば言える環境を作る。
トレーナーも感情で判断せず、ダメなものはダメ!
と言える知識と技術、説得力は必要です。
さいごに
不慮の事故であったとは言え、防げたかもしれないケガです。
冷静な判断をするために自分の身体の把握、トレーナーは状況の判断能力、ケガについて十分な知識が必要であると再認識しました。
今回のようなケガが起こらないように気を付けるためにも、まずは自分の身体の声に耳を傾けてください。