先日、ある中学校の先生からこんな話を聞きました。
「最近の中学生は言うことあんんまり聞かんわ。
ウォーミングアップも何の意味があるん?
って言ってやらへんし、ゲーム(試合形式の練習)ばっかしたがるわー」
最近の中学生が言うことを聞かないかは置いといて。
ウォーミングアップなんでするんでしょうか?
そんな中学生バスケットプレイヤーの質問に答えていきます。
って言うか、答えを言います!
【怪我しにくくする】
のと
【パフォーマンスを上げるため】
です!
ではでは詳しく説明していきますよ!
目次
ウォーミングアップの効果
そもそもウォーミングアップは何の効果があるねん!
- 体温・筋温の上昇
- 神経伝達の促進
- 筋の粘性低下
- 心拍数増加
などなどがあります。
体温・筋温の上昇
特にこれが大事!
身体の隅々まで血液を循環させて、筋肉のこわばりをほぐし、身体を運動に適した柔らかさにすることが目的です。
体温の上昇に関しては注意が必要!
これはパフォーマンスの低下を招きます。
その理由として、高温環境での運動では筋温・体温はもちろん上昇する。
しかしながら高温になればなるほど中枢(脳や神経系)にダメージが加わります。
深部体温が上昇するに従い、脳温上昇自体が中枢性の疲労を生じ、運動能力の制限因子となってしまうのです。
夏場の暑い日や湿度が高い日は、時間やメニューの調節が必要です。
ウォーミングアップって何すんの?
- ランニング
- 静的ストレッチ
- 動的ストレッチ
- バリスティックストレッチ
- 競技に即したエクササイズ(例えばバスケのサイドステップや競技の動き)
などがあります。
静的ストレッチ
別名【スタティックストレッチ】と呼ばれます。
反動を使用せず、筋を数秒~数十秒静止したまま伸ばすストレッチの事です。
ちなみに、いろんな論文で
【やりすぎるとパフォーマンス低下するよ】
って報告されています。
動的ストレッチ
別名【ダイナミックストレッチ】とも呼ばれます。
腕や足をさまざまな方向に動かしたり、ねじったり、回したり、曲げ伸ばししたり色々動かします。
関節をダイナミックに動かすことで筋肉を伸ばしていくストレッチです。
httpss://www.youtube.com/watch?v=IVUoNh5w7aA
httpss://www.youtube.com/watch?v=z9ceyrI9eMI
バスケットの強豪・青山学院大学のダイナミックストレッチの動画です。
参考にしてはいかがでしょうか。
ウォーミングアップに取り入れるのであれば、動的ストレッチを行うことが有効とされています。
ケガの予防をする
最初にも記載しましたが、ウォーミングアップの目的で【ケガの予防をする】についてです。
ノルウェーの女子サッカーチーム(125チーム・13~17歳)の選手を対象にした報告です。
ウォーミングアップ時に体機能を活性化させるエクササイズを1シーズン実施・継続したところ・・
急性外傷や慢性障害が50%近く予防できたと報告されています。
すげー!
パフォーマンスを上げる
ウォーミングアップを行うことで、可動域を広げ、血液を筋肉の隅々まで届けることができます。
何もしていない状態と比べてスムーズに身体を動かす事が出来ます。
動くための準備ができていることで、試合でのパフォーマンスも上がると言われています。
京都ハンナリーズ・北川トレーナーから学んだこと
京都ハンナリーズのAT・北川さんから学んだことを私的要素を含めて書いていきたいと思います。
一昨年、北川さんとお話しさせていただく機会がありました。
北川さんは憧れのトレーナーなので忘れられない思い出です。
ちなみにサインももらってますw
httpss://www.youtube.com/watch?v=qdw0Gf3u5rE
動画はハンナリーズのトレーニング風景です。
で、ウォーミングアップについてお話を伺いました。
【動きのパターンを作ることを準備して強化するためのウォーミングアップを考えています】
これ聞いた時はなんのこっちゃでしたが(最悪w)
勉強していくうちに
「あぁ北川さんが言ってたのってこういう事かな・・」
と自分の中で咀嚼して感じることができたのかな・・・?
で、どういうことかと言うと、一般的に行われているウォーミングアップ(チームによってもいろいろでしょうが)
- 個人で静的ストレッチなど
- そのあと、チーム全員で動的ストレッチ
- 動きのドリル
- 練習or試合
って流れではないのでしょうか。
他のバスケットボールチームでもよく行われている方法です。
北川さんから教えていただいた
【動きのパターンを作ることを準備して強化するためのウォーミングアップ】
- 個人での静的ストレッチなど
- 一つの動的ストレッチを行った後、そのストレッチと連動するような動きのドリルを行う
と言うことを行われています。
例えば
動的ストレッチでスクワット~スクワットジャンプ
そのあと、動きの中でスクワット動作の強調したドリル
などを行われます。
つまり、動的なストレッチを行った後、動的に速い動きでその動作を強調するということでした。
それにより、より実践に近い動きに近づけて準備・強化するものだと考えています。
実際、関わっているチームや自分の所属するチームのアップは北川さんに指導いただいたことを意識することで、ダイナミックにストレッチした筋をより意識して動きができるようになったと好評でした。
ほかのチーム・スポーツのウォーミングアップを観る
実際、プロであったり学生でもウォーミングアップするのを観るのは非常に勉強になります。
あのチームはこんなことを意識してアップしているのかな?
とか考えることができるので非常に楽しいです。
トレーナー・学生トレーナーやまたはコーチでもその辺は学べるし、自分の指導していることが本当に最善なのか考えることも必要です。
まとめ
今回はウォーミングアップの効果・種類をまとめました。
またプロから教わった事もまとめて書きました。
このブログを見たあの中学生はウォーミングアップの意味は分かったかな?
プロのトレーナーの方もウォーミングアップには非常に力を入れられています。
ウォーミングアップに意味がないことはありません!
ケガが無いよう、かつパフォーマンスを向上させるよう、日々ウォーミングアップから意識して練習してください。
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