先日のワールドカップ予選は興奮しました!(バスケの話です)
まだ、ワールドカップ本選決定していないのでこのまま日本には突っ走ってほしいです。
先日、肩が不安定なのでチェックしてほしいと依頼がありました。
あまりにも下肢疾患を診ることがかなり多い方にとって、肩の疾患は不安なのでは?
確認をする意味をこめて今回肩についてまとめます。
目次
NBAから学ぶ肩の脱臼シーン
今回はこの動画をまず見てください。
結構ショッキングな映像です。
紺色のユニフォームの#0の左肩を白のユニフォーム#41が完全に絞め技かけちゃって脱臼したシーンです。
確かに、バスケでリバウンドを争ったりポジションを取る時に手を絡ませたりすることはあるんですが・・・
これは多分、わざとですね(ケガまでさせるつもりはなかったかもですが・・・)
ちなみにこれは3年前の試合で、2015年のプレイオフ初戦です。
紺のチームのキャバリアーズが決勝(NBA FINAL)まで行ったんでが、この通り肩脱臼して全休になった選手がいたり、もう一人エースが膝の骨を骨折したり散々なプレイオフでしたが、なんとか決勝まで行ったけど負けたシリーズでした。
ちなみに翌年、このキャバリアーズは優勝しました。
ちなみにちなみに、受傷シーンだけだと可哀想なのでw
#0 Kevin Love(ケビン・ラブ)
- ポジションはPFでビッグマンながらもアウトサイドのシュートが上手い選手です。
- リバウンドも中々強く、リバウンドを取った後の状況判断も素晴らしくナイスパスを連発したりします。
- 反面、ディフェンスは苦手で、特にスピードのある選手にはカモにされやすい弱点があります。
脱臼と亜脱臼の違い
脱臼とは
脱臼とは、関節を形成する2つの骨が完全に分離する事。
要はくっついていなきゃいけないところが完全に離れている状態。
亜脱臼とは
部分的な分離の事。
要はくっついていなきゃいけないところが、ちょっと離れている状態
受傷機転
バスケであればDFの時、手で相手を止めちゃって(ファウルですが)そのまま腕を後ろに持っていかれちゃって受傷
シュートの時に腕ごと吹き飛ばされたり・・などがあります。
他のスポーツであればスノーボードをしていて転倒し、手をついたがそのまま板が滑って腕が後ろに残った時とかに脱臼してしまいます。
なんで脱臼するの?
受傷機転は先述の通りです。
肩関節って意外と安定性は弱くて脱臼はコンタクトスポーツでは多くみられます。
肩関節は一般的に、上腕骨(腕の骨)と肩甲骨がくっついているところを指します。
※画像のズギズキしているところ周囲が肩関節
人間の身体の中でも動く範囲が大きいため、肩関節の骨の構造は浅くできています。
筋肉や靭帯で関節の周りは補強されています。
しかし、もともと、骨の構造自体は浅くできているため、コンタクトによる外傷には弱く、脱臼しやすいというデメリットがありあmす。
肩の脱臼の種類
肩の脱臼には基本的に2種類あります。
- 前方脱臼
- 後方脱臼
前方脱臼
肩の脱臼の90~95%が前方脱臼と言われている。
受傷肢位:
外転+外旋
合併症状:
神経損傷、腱板断裂(特に高齢者が多い)、大結節骨折
肩の不安定性による再脱臼が30代未満で多い
後方脱臼
比較的少ない。
よーく見逃される損傷なためDrは注意しながら診るそうです。
受傷機転:
内転+内旋
治療ってなにすんの?
通常は局所麻酔もしくは意識下鎮静を用いた整復。
ちなみにDrが基本的には行います。
トレーナーでも柔道整復師の方など整復できる方はもちろんおられると思います。
しかし、僕はまだ現場で遭遇したことが無いのと、整復なんて授業ですら習いません(私は理学療法士です)
なので、基本的に僕がすることは応急処置。
痛みが非常に強いです。
なので、肩を保護するため三角巾もしくはバンドで固定した状態で救急搬送・医療機関へ送り届けることしかできません。
診断は?
レントゲンで関節面の適合性をチェックします。
CTやMRIでも詳細をチェックすることも最近は多いです。
何はともあれ、脱臼かと思ったら病院へ行きましょう。
治療後は?
基本的に整復し、安静です。
再脱臼の場合、状態にもよりますが、3週間ほど固定をするときもあります。
で、再脱臼でも初回でもケアしないと、再脱臼を招き、反復化してしまうので注意が必要です。
※ちなみに、手術に移行する場合は反復性脱臼に移行した場合が多いです。
ケア方法などについてはまた別の講で書いていきます。
まとめ
肩の脱臼について書きました。
バスケでは中々出会うことが少ないかもしれませんが、なにがあるかわからないので準備は必要です。
いつなんどきも準備ができているようにしていきたいですね。
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