捻挫=捻っただけ
という認識がバスケットボールプレーヤーに多いのではないかと思います。
僕も学生時代は
「捻挫やし2日くらいで大丈夫!」
くらいの認識でした。実際、2日後くらいには練習に復帰していましたし、指導者側もたかが捻挫やろ?っていう印象を受けます。
足首の捻挫は正式な病名は「靭帯損傷」です。
「ACL(前十字靭帯)損傷」
と聞くと「おぉ・・・やばそうやな・・・」
みたいな認識になりますが捻挫も靭帯損傷ですから軽視してはいけません。
足首の捻挫もたた捻っただけでなく、靭帯損傷により靭帯にダメージが生じているという理解が必要です。
ダメージを受けた靭帯やほかの組織が治癒するためには適切な期間が必要です。
選手や指導者、もちろん保護者にもその辺をわかりやすく説明したいと思いあます。
目次
「捻挫」とは
捻挫と聞くと軽そうに聞こえますが、実際には靭帯損傷です。
骨と骨とを繋ぐ可動部関節周辺部位の損傷、関節を包む関節包や骨を繋ぐ靭帯および軟部組織の損傷
といわれています。
患部には炎症による腫れや内出血などが起こります。
「靭帯」が損傷するとどうなるの?
靭帯は強靭な結合組織の短い束で、骨と骨とを繋ぎ関節を形作ります。
働きとしては関節が動く範囲を超えないように制動する役割があります。
許容範囲を超えたことで捻挫が生じ、靭帯がダメージを受けます。
「RICE処置」
捻挫や怪我をした際に一般的に行う処置として、「RICE処置」がありあます。
知らない方でとりあえず冷やすという行為は行われると思います。
「捻挫=冷やすだけ」
が最も多いのではないかと思います。
ですが捻挫の際のRICE処置の優先度として間違っている方がたくさんおられます。
知らない方のためにRICE処置を簡単に説明すると
☆RICE処置
安静(Rest)
冷却(Icing)
圧迫(Compression)
拳上(Elvation)
の頭文字をとったものとなります。
先述しましたがやはりアイシングだけ実施している方が多すぎる印象を受けます。
アイシングをして患部が治っているのではなく、冷やすことにより患部の感覚がマヒし痛みを感じにくくなっている、と思っていただけると分かりやすいかと思います。
※詳しくはまた記載します。
要は脳に騙されているだけです。
RICE処置で大切なのは?
もちろん全て大切なのは当たり前ですが、私的要素も含みますが、
圧迫(Compression)
です。
圧迫(Compression)がなぜ大事なの?
圧迫することで腫れを予防できるからです。
患部が悪化する要因として、腫れが生じると再び炎症反応が起こり痛みが出現します。
そうすることで痛み物質がたまったりして治癒が遅れてしまうことがあります。
なので、治療のポイントとして、治癒を早めたいのであれば圧迫をきちんと行うことが必要となります。
また、圧迫をすることは固定にもつながります。
理想はエアーブレイスと言って特殊な装具がありますが高価で自分で持っているのはちょっと・・・
なので自着性の弾力包帯をおすすめします。
NBA選手も捻挫する
彼らも超人ですが、人間だから捻挫します。
2017-18シーズンもプレイオフに突入し、これから本番を迎えるNBAの大スター
「鉄人・レブロン・ジェームス」も開幕前のキャンプで捻挫しました。
キャンプのプレゲームほとんど出ずに開幕戦に出場しましたし、
ゴールデンステイト・ウォーリアーズの化け物シューター「ステフィン・カリー」もよく捻挫しています。
NBA選手でも捻挫で2週間でないこともざらです。
もちろん彼らはプロ選手でトレーナーがついていますし、捻挫後のサポートも手厚いです。
比較するなと言われるとそれまでですが、捻挫はそれほど大きな怪我だという認識は持っていただきたいです。
でも捻挫だろ、って言われる。
周囲に言われるし、期待にも応えなくてはならない、最後の試合前に捻挫してしまった・・・
いろんな要素があると思います。
悔いないようにしてもらうのが一番ですが、時間・期間に余裕があるときはしっかり治すことをおすすめします。
捻挫して何か月も治らず、違和感を持ったままずっとプレイし最後の試合に出れなかった選手を知っています。
足首に不安があり、前より飛べなくなった選手を知っています。
選手・指導者・保護者が正しい知識をもって捻挫に対して向き合えるようこの記事を書きました。
まとめ
捻挫に対してはRICE処置
その中でも圧迫(Compression)をしっかり行う。
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