今井
臨床に対するこだわり・・・などはないのですが、当たり前のことですが常に患者様の事を考えていますね。
どのようにしたら目の前の患者様が良い方向に進んでいくのか、患者様のために何が出来るのかを常に考えています。
仕事とプライベートを一緒にしてはいけないとよく言われますが、プライベートの中でも臨床が離れないこともありますので、自分の中では分けることが出来ないと思っています。
根っからの臨床家といった感じですね。
以前、あるプロバスケットボール選手のリハビリを担当されたと聞きました。
勿論、個人情報なのでどんなケガとか経過は聞けませんが、その方から学ばれたというか、感じることなどありましたか?
今井
プロのアスリートと関わることにより学んだことは、復帰に向けて日々の小さな積み重ねが大切であるということですね。
担当したプロのアスリートは自分の体重や栄養バランスを毎日細かく記載し、身体の状態を把握していました。
またコートに戻る日を常に意識しながら日々の自分の身体と向き合いながら焦らず小さなことを積み重ねながら、調整していることに感銘を受けました。
今回、プロのアスリートに関わることができたことは自分にとって貴重な時間であり、数多くのことを学ぶことができましたね。
やはりトップアスリートからは多くの事を感じるのですね。
現在は専門学校で教員をされながら、トレーナーとしてもご活躍されています。
教員にはなぜなろうと思われたのですか?
今井
教員になろうと思ったきっかけは2つあります。
1つは元々、ご縁があり非常勤として専門学校で働かせて頂きました。
そこで学生との関わりを通じて、学生から物凄いパワーと元気をもらいました。
私が学生時代は勉強が辛く、あまり良い印象が無かったのですが、学生から
元気をもらい続ける中で、今度は私が教員となり学生に元気を与えていきたい、
学校に来るのが楽しいと言ってもらえるような環境を作っていきたいという気持ちが
強くなったことです。
今井
2つ目は臨床と学校教育の差を埋めたいという思いがありました。
理学療法士として学生の実習指導をさせて頂いた事がありますが、やはり先ほど述べました臨床と教育現場の差を感じてしまいました。
学生時代の実習、卒業後、理学療法士として働くことを考えると、臨床と教育現場の差を埋めていかなければならないという強い思いがあり、同時に非常勤の働きを通して
学生の現状も分っていたため、より強い思いを抱きました。
なるほど。
現在、教員とトレーナーと多忙な日々を過ごされている印象ですが、タイムスケジュールなどどのように考えて行動されているのですか?
僕も常勤で働きながらトレーナーをしているので、すごく気になります。
今井
これは非常に難しい部分があります。
ブラインドサッカーは基本的に土日祝日(月2回の合宿)、週1回の平日夜に帯同しています。
バスケットボール部に関しては月2,3回程度。トレーナーが交代して介入しているので、基本的には本業としては教員が最優先になっています。
その中でバスケ部、ブラインドサッカーのトレーナー活動の調整を行っています。
やはり多忙ですよね・・・
中々大変です。
トレーナーをやりたいという思いの理学療法士が沢山いると思います。
そんな方にアドバイスをお願いします。
今井
トレーナー活動は決して華やかではなく、厳しい環境の中で活動することになります。
本当にスポーツに関わりたい、選手に関わりたいと強く思わなければ継続する事は難しいと思います。是非、強い思いを持っていただきたいと思っています。
トレーナーの遣り甲斐として、関わった選手が活躍する姿、関わっているチームの勝利、関わった選手がグラウンドに立った瞬間など、様々な素晴らしい瞬間に出会えること が遣り甲斐だと思います。
選手に対する責任は計り知れないものがあると思いますが、責任を持ち取り組んでいくことによって、様々な場面に出会える瞬間に立ち会えます。
強い思いのある理学療法士、トレーナーと一人でも多くの選手を救いたいと思います。
今井
関わっているチーム、選手を一人でも多く救い、試合の中で最高のパフォーマンスを発揮してもらえるように環境を整える事は当たり前だと思っています。
スポーツに関わる全ての選手に対して障害予防の観点から情報交換を行い、パフォーマンスを発揮できるような環境を作りたいです。
バスケではないのですが、ブラインドサッカー日本代表では東京パラリンピックで金メダルを取ることが夢です。
バスケの事じゃなくてすみません(笑)
大丈夫です!!!!(笑)
本日はありがとうございました。
リアル臨床に2017・2018年と発表されています。
2019年は台風で残念ながら中止となりましたが・・・
臨床も非常に大事にされている印象です。臨床にはどのようなこだわりをお持ちですか?