こんにちは!
京都ハンナリーズU-15トレーナーの河野です。
今回のテーマは、『東洋医学 〜「腎」の力で元気になる〜』です!
東洋医学と聞いてこのように思われる方もいるのではないでしょうか、、、
- うさんくさいイメージがある
- 東洋医学興味はあるけど、どっから手を付ければ良いかわからない
- そもそも東洋医学ってなに?
私もちゃんと勉強するまでは、
西洋医学派で
「気」ってなんやねん
位の感じでした。笑
ですが、今は東洋医学も面白い!となっております。
そして、今回のテーマを『 腎 』にした理由は、
ずばり「 免疫力 」です!
最近、肌寒く感じる日が増えてきており、風邪気味かな?と感じている方も
少なくないのではないでしょうか?
今年は、特にコロナの影響もあり、今後もできるだけ免疫力は下げたくないですよね、、、。
そんな時に注目してもらいたいのが、東洋医学でいう『 腎 』です。
東洋医学を用いた免疫力upの方法は色々あります。
今回は身体を根本から元気にしてくれる『 腎 』をメインにお話ししていきたいと思います。
最初に東洋医学とは何かというところから始まり、
東洋医学で身体を元気にする方法を紹介していきます!
目次
東洋医学とは
古代の中国に発生した医学理論・技術です。
一番古いと言われている医療書は、2000年前の物だと言われています。
何千の歴史を持っている東洋医学の特徴の一つは、『自然治癒力』を最大限に
引き出すという部分です。
東洋医学でいう健康な状態とは、気・血・水が過不足なく適切に身体をめぐっている状態をいいます。
気:根本となるエネルギー
血:西洋医学的にいう血液
水(津液):血以外の体液
1、正経十二経絡
「気」と「血」の通り道が、『経脈』です。
経脈は身体を縦に通っています。
経脈にも種類があるのですが、
最もスタンダードなのが正経十二経脈と呼ばれる経脈です。
その名の通り、12本の経脈で構成されております。
12本の経脈には、それぞれ名前がついており、役割もになっております。
そして経脈上には、『経穴』が存在します。俗にいうツボです。
1本の経脈に、少なくて9個、多くて67個の経穴が存在し、
合計361穴(WHOで認められている)あります。
それらの経穴を使い、気・血・津(水)が適切に流れるよう調整するのが
東洋医学の治療です。
2、臓腑
臓腑とは、東洋医学でいう内臓のことです。
ここがややこしい所で、西洋医学の内臓とは意味が違います。
臓腑には、五臓・六腑・奇恒の腑、があります。
五臓:肝・心・脾・肺・腎・心包
六腑:胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦
※奇恒の腑は省略します。
臓は「陰」に属して、物質を化生(違う物質に変換する)、貯蔵する役割があります。
腑は「陽」に属して、運搬、伝導、排泄などを役割としています。
五臓六腑の内どこか1つでも機能が低下すると、
他の臓腑にも機能低下は広がっていきます。
五臓六腑はそれぞれ違う役割を持っていますが、一体のものと考えると良いです。
そして五臓六腑は、体表に繋がっていると考えられており、
五臓六腑の機能低下は体表に現れます。
体表の症状を観察し、機能が低下している臓腑を見つけ治療していきます。
腎の力
では、今回の主役である『 腎 』について話していきます。
昔のすごい鍼灸師の先生が、
「 腎は五臓六腑の本だ 」とおっしゃられています。
東洋医学での「本」とは、病気の根本原因と解釈します。
つまり、どんな病気も全て『腎』が影響している、とおっしゃられているのです。
『 腎 』凄すぎませんか??
ではさっそく、味方につけると無敵の『腎』を味方につける方法を紹介します!
1、足の少陰腎経
先程紹介した正経十二経絡の1つに、
「足の少陰腎経」という名前のついた経脈があります。
足の裏から始まり、下腿内側を上行し、体幹前面を通り鎖骨下縁で終わります。
27個の経穴でできています。
これは、五臓でいう「腎」の役割をになっている経絡です。
腎の役割は大きく分けて3つあります。
・蔵精 ー 生命活動を維持する源「精」を貯蔵。
成長、発育、生殖に深く関わります。
・主水 ー 全身の水分の代謝を調整。
・納気 ー 吸い込んだ「気」を「腎」に納める。
納めることで、「精」を活性化させます。
腎が機能しなくなると、生命活動に支障が出ます。
逆に腎が元気であると、身体は根本から元気になります!
2、機能低下のサイン
腎が機能しなくなると、身体に下記の症状がみられます。
- 空腹感があるが食欲がない
- 顔色が黒ずむ
- 呼吸が苦しく咳き込む
- 立ちくらみ
- 寝る事を好んで起きたがらない
- ビクビクする
- 経脈走行上が痛む
- 喉が腫れる
このような症状がみられると、腎が弱っている可能性があります。
腎が弱っている状態を「腎虚」と呼びます。
お灸
「腎」を味方にする一つの手段にお灸があります。
そして、段々と寒くなっていくこの時期には、
身体を温める意味でもすごくおすすめです!
千年灸などは、手軽に購入する事ができます。
使うツボはこちらです!!
1、腎虚の灸
腎虚には、以下の場所にお灸を行うと良いです。
腎が元気になり身体も元気になっていきます!
※1寸=患者さんの母指の横幅
2寸=患者さんの2〜4指三本分の幅
< 前面 >
・水分 (任脈)ー へそ上方1寸
・気海(任脈) ー へそ上方1.5寸
・肓兪(足の少陰腎経) ー へそ外方0.5寸
・復溜(足の少陰腎経) ー 下腿後内側、アキレス腱前縁、内果尖上方2寸
・太渓(足の少陰腎経) ー 足関節後内側、内果尖とアキレス腱の間の陥凹部
< 後面 >
・腎兪(足の太陽膀胱経) ー L2棘突起下縁、外方1.5寸
・三焦兪(足の太陽膀胱経) ー L1棘突起下縁、外方1.5寸
・京門(足の少陽胆経) ー 側腹部、第12肋骨端下縁
2、お灸ができない時は食べ物で!
下記の食品を食べる事で、腎機能を回復することができます!
- 黒い食品:黒豆、アズキ、黒ごま、昆布、ワカメ
- ネバネバ系根菜類:ヤマイモ、サトイモ、レンコン
- ナッツ類:アーモンド、クルミ
まとめ
『 腎 』は、身体を根本から元気にしてくれます。
不調を抱えている方やもっと元気になりたい!という方は、
是非、お灸にチャレンジしてみて下さい!
参考文献
・鍼灸真髄
・わかりやすい臨床中医臓腑学
・ツボ単
Jrウィンター京都代表決定!!!
2点差勝利😆👏#京都ハンナリーズU15#半端ない
— 河野祐華 (@ka3607) October 25, 2020
サポートされているハンナリーズU−15が京都代表となりました!!