数多くのB.リーガーを輩出、インターハイに今年も出場を決めている中部大学第一高校。
その中部第一を支えるトレーナー渡邊大輔さんに中部第一高校の強さの秘訣について伺った!
渡邊大輔さんインタビュー
渡邊
よろしくお願いします。
早速ですが、昨年度から中部第一高校でご活躍されていますが、中部第一高校に加入される前もトレーナー活動はされていたのでしょうか。
渡邊
はい。
ご縁もあって中部第一高校でトレーナーとして関わらせてもらっていますが、その前は同じ愛知県の高校でお世話になっていました。
なるほど。
どういった経緯で中部第一高校に関わることになったのですか?
渡邊
私が勤務しているクリニックに中部第一高校の選手が数多く来てくれています。
また監督の方からドクターに誰がトレーナーでいい人がいないか、と打診があり私に白羽の矢がたったといった経緯になります。
今までのご活躍があったからこそですね。
中部第一でのメディカルトレーナーとしてはどういった関わりをされているのでしょうか。
渡邊
私は病院勤務なので常にいるといった形ではないです。
鍼灸師の方がメインのトレーナーとして関わっているので、立場で言うとスポットでの関わりがメインとなります。
なので試合に帯同などはしていません。
チームに求められている事としては疾患に対しての専門家が欲しいとの事で、関わりとしては怪我人の復帰までの対応がメインになります。
なるほど、ありがとうございます。
中部第一高校と言えば長年トレーナーとしてご活躍されていた神谷先生のイメージが強いです。同じ理学療法士としても何か感じる事はありますか。
渡邊
やはり中部第一といえば神谷先生、そして同じ愛知県の強豪・桜丘の前兼久先生のイメージを持たれる方が多いと思います。
やはり長年、愛知県のバスケットボール界を長年支えたスーパースター2人がいなくなったと言うのは愛知県のバスケ界からすると痛手ですよね。
そこに後から加入した私にとってはチームも強豪ですし、神谷先生という大御所がいた後に加入すると言う事は大きなプレッシャーですよね。
そうですよね。
特に大きく感じる事って何かありますか。
渡邊
結果を出さなければいけない事ですね。
当たり前ですが報酬をいただいてチームに関わっている訳ですから
そこは割とシビアに結果を求められますよね。
一時期、留学生が怪我をした時には
“いつになったら復帰できるんだ?“
といった感じに監督から何度も聞かれました。
勿論チームからしたら早く復帰してほしいと思うのは当然ですが、メディカルの立場上、これくらいは経過が必要といった情報は提供しました。
その後、復帰した留学生が良い状態で復帰してくれて活躍もしてくれた事もあり、信頼を得たのではないかと思います。
そこからは割と復帰に対してのスケジュールだったり自由というとおかしいですけどお任せしてもらっています。
言われていた時は胃が痛かったのは内緒ですが(笑)
渡邊
勿論、僕だけの力ではないですし、その選手が頑張ってくれたのが一番大きいんですけどね。
結果としてありがとうです!
渡邊
そうですね。
なるべく英語で話すようにしています。
ただ留学生の出身の国によっては母国語がフランス語だったり英語圏ではない子に関しては翻訳アプリなんかを使用しています。
やはりしっかりコミュニケーションを取るにはお互い会話をしないと信頼関係も築けないと考えています。
そのためにも英会話の勉強も行わないとダメだと思っています。
問診からトレーニング指導に関してははある程度、共通言語として英語を使って話が出来る様にはならなければという点を目標にやっていました。
ネイティブの人から聞いたらまだまだでしょうけど、一応選手も割りと聞き取ってくれるので、会話が成立するようになったという感じです。
コミュニケーションの大事さですよね。
中部第一高校ではPT・鍼灸師の他にATもスタッフとして配置されています。3人いるというのは中々高校バスケではないのではと思います。
このスタッフ間での情報の共有などはどうされているのですか。
渡邊
先ほどもお話しましたが、全てのスタッフがBリーグのように常駐している訳ではありません。
その辺りの情報に関してはコーチ陣、Dr、PT、AT、メインのトレーナーの鍼灸師の方とLINEグループで情報を共有しています。
基本的にリアルタイムで情報は交換しているので常に最新だと思います。
渡邊
Drが非常に協力的で、診断した上での禁止事項や負荷量なんかも書き込んで頂けるので割と良い情報共有ができていると思っています。
ですのでスタッフとしての環境も中部第一高校は全国を見渡しても自慢できるのではないかと思っています。
渡邊
そうですね。
僕らコメディカルがコーチと話する機会は多いと思うんのですが、Drとコーチが話をできる環境は少ないと思うので素晴らしい環境だと思います。
渡邊
どこもそうだと思うのですが,やはりメンバー争いに敗れた子たちのモチベーションを上げることですかね。
僕の役割ではないかもしれませんが,チームが強くなる上でメンバー外のレベルアップは必要なんですよ。
スタートの練習相手になることは勿論,ライバルとしてレベルアップする事がチームの底上げとなりますし。
その子たちがケガしないのは勿論ですがモチベーションを維持しながら身体のレベルも向上させる事。なかなか大変ですがやり甲斐はありますね。
中部第一高校のメディカルトレーナー渡邊さんにお話を伺いたいと思います。よろしくお願い致します。