DeMaecus Cousins(デマーカス・カズンズ)
現在のNBAで最も支配力のあるC(センター)と言っても過言でない選手。
彼がウォリアーズに加入するというニュースがあったのが先月。
NBAファンは怒り狂った。
現段階で完成されたチームのウォリアーズにさらにオールスターが加わるということは、
「NBA全体が面白くなくなる」
と多くのNBAファン叫びまくった。
私もその一人。
一方で、現在彼はアキレス腱断裂という大ケガからの復帰を目指してリハビリの真っ最中。
アキレス腱を断裂した選手はNBAで復帰後、同じように活躍できない、とも言われている。
ではそのアキレス腱断裂はどのようなケガなのか。
今回、そのアキレス腱の断裂について書いていく。
アキレス腱
アキレス腱は、腓腹筋とヒラメ筋という筋肉の合同腱であり、踵骨に付着する、人体で最大の腱と言われています。
アキレス腱の主な働きとして、
- 足首を下におろす動き(足関節底屈)
- 歩行時、踵にかかる荷重の調整
の二つです。
ちなみに、アキレス腱は正常であれば1トンの張力に耐えられるといわれています。
すげー!
さらにちなみに。
アキレス腱の由来は有名ですが、ギリシャ神話に出てくるアキレスと言う英雄の名前からとられています。
この英雄アキレスの弱点が踵にあったことからつけられました。
アキレス腱断裂
アキレス腱断裂は、足部のケガで多い腱損傷の一つです。
基本的に、足関節を背屈しながら腓腹筋やヒラメ筋を収縮させる動作で断裂します。
具体例として、バスケットボールでのジャンプ動作、切り替えしやダッシュする時の踏込で生じます。
ガズンズもリバウンドを取るため、前方に行こうと踏み込んだ瞬間に受傷したようです。
アキレス腱断裂の受傷の際、
- 「後ろから踵を殴られた」
- 「バチンという音がした」
というような感覚を持つとの事。
痛みのため、受傷後は踵がつけず歩行ができない場合が多いです。
ちなみに、レジェンド・ Kobe Bryant もキャリアの晩年にアキレス腱を断裂してしまい、復帰こそしましたが、ケガ前とはパフォーマンスが落ちてしまいました。
ケガで選手として評価が下がるのは本当に悲しいです。
好発しやすい人
- 30~50歳代でスポーツ活動が盛んな人
- 男女比 5:1で男性に多い
とされています。
ちなみに、ガズンズは20代。
コービーは35歳での受傷。
筋骨隆々のNBA選手がなんで怪我すんの?
って話ですが、やはり体重が重いというのと出場時間による疲労が考えられる。
コービーに関して言えば平均45.7分プレイしていました。
(NBAは1クォーター12分で×4=48分の試合時間)
それだけNBAのシーズンは過酷で肉体的にも疲労がたまる、と言うことですね。
関節リウマチ・全身性エリデマトーデス・糖尿病・痛風といった内科疾患を患っている方も頻度が高くなるとの報告があります。
アキレス腱断裂の症状
アキレス腱が断裂している場合は肉眼的にもわかることが多いです。
ぱっと見た感じ、アキレス腱の陥没を認めます。
また、触診でもアキレス腱の連続性が確認できずに陥没を触知します。
整形外科テスト
Thompson test という検査で確認します。
腓腹筋の筋腹を把持した時に足首の底屈(下に下がる動作)があるかを見る検査です。
アキレス腱が断裂していると腓腹筋を把持しても底屈が起こりません。
これはアキレス腱の連続性が断たれているためです。
ちなみにアキレス腱が断裂していても、足首を底屈できる場合もあります。
これはアキレス腱でなく、足底の筋肉が働くためです。
動くからアキレス腱断裂ないねーとならないように注意しましょう。
まとめ
今回はアキレス腱断裂についてNBA選手のケガからまとめてみました。
ケガでキャリアを棒に振りたくありません。
ケガなくバスケをするためにもケアは続けていきましょう。