北村
声かけだけにちょっと絞ると難しいんですけど・・・
目標設定次第じゃないでしょうか。
“最後にどういった結果で終わりたいか“
をどれだけ意識して生活できているかによると思っています。
それを意識しているかどうかで学生生活の過ごし方は変わってくると思うんですよ。
バスケって習慣のスポーツなので、今までの積み重ねがすごく出るスポーツだと思っています。
最後の試合だけ声掛けして“油断するな”と言っても難しいんですよ。
もちろん声掛けは必要だと思いますが、普段の試合・練習・生活の中でもそれをどれだけ伝えているか、習慣にしているかにもよります。
なので、今までの積み重ねが大事だったんじゃないかと思います。
確かにそうですね・・・。
おっしゃる通りです・・・。
北村
後は、後輩にどう伝えていくかですよね。
“今回の結果を受けてどう思ったか“
というのを伝えていく必要があるんじゃないかな。
何度も言いますが、声掛けはもちろん重要です。
重要ですが、やはり日々の過ごし方だったり目標設定の方が重要じゃないかなと個人的には思いますね。
日頃の積み重ねですね。
トレーニングだったりケアも一緒ですね。
どれだけ実践できるか・・・。
北村
それにつきますね。
実は僕、首をケガしていて、現役時代もチームの練習とは別のメニューも行ったりしていたんですよ。
ウェイトを持ってトレーニングするのも大事ですけど、リハビリのメニューのようなトレーニングの方が中高生には大事だと思ってるんですよ
しんどい体幹トレーニングをやるより、地味だけど可動域を広げていくトレーニングの方がプレイの幅も広がるし、ケガの発生率の低下にもつながるのでそこが大事だと思っています。
ただ、そこを理解してもらうのがすごく難しいですよね。
スクールでもトレーニングを教えることがありますが、間違った方法でトレーニングを行うとケガを助長させてしまいます。
その辺は知識をしっかり持たないとだめですよね。
もちろん専門家が入れれば一番手っ取り早いですけど。
ここも僕は流れを変えたいと思っている所で、ただひたすらしんどいメニューが効果があるの
ではなく、リハビリのメニューのように長期的に見て身体が変わるメニューが今後求められますね。
ただしんどいメニューをやらせとけって風潮はありますよね。
やってる感があるので指導者や選手受けはいいので。
武井壮さんがよく言っている、身体をどれだけ思っているように操れるかが重要ですよね。
スクールで言うとスタンスを作るトレーニングや片脚のバランスとかは中心にやっています。
効率よく、かつ効果のあるメニューを選んであげないといけないなという風には考えています
地味だけどリハビリのような筋トレの間のようなメゾットを何か広めてください(笑)
頑張ります(笑)身体を思い通りに動かす。
これは僕も課題として取り組んでいるんですけど、ケガしていない子は特に意識が低いというか、なんでこれをやらなくちゃいけないのかの理解が低いので大変です。
北村
怪我しないとやはり分らないですからね。
それじゃ遅いんですけどね・・・。
そうですね。今後も啓蒙活動は続けていきたいです。スクールでそういったトレーニングでも意識が高い取り組みをされているのは素晴らしいですね。
そういった考えに至ったのは何かきっかけがあるんですか?
北村
やはり自分のケガがきっかけですね。
後はジムラッツでアメリカやスペインのワークアウトやチーム練習を見学したのがきっかけです。
北村
3年前ぐらいにジムラッツでスペインに行ったんですよ。
運よくバルサの練習を見学させてもらえました。
スペインは部活がほぼ無くって基本的にクラブチームなんですよ
そのクラブチームの中でも1部~4部まで別れています。
ちなみに子供も1年契約でチームに所属しています。
結果を出して良ければトップチームから呼ばれることもありますし、逆に下へ落ちる制度もあります。だから子供たちも必死なんですよね。
北村
正直、バルサの練習を観ている限り、中学生であれば日本人が勝てるんですよ。
ハンドリングも日本人の方が絶対上だし。
シュートは負けそうですけど(笑)
北村
勝てますね。
ただ、スペインの選手は15歳~16歳へ年代が上がる時、劇的に成長をします。
高校へ入学したくらいで確実に負けますね。
北村
やはりトップチームがやっている練習が下のカテゴリーに降りてくるので、戦術が一貫性があるんですよ。
あと、その時期になると継続的に行っているトレーニングの効果が表れて身体強くしなやかになってくる頃です。
ただハンドリングが上手い、1対1が強いのではなく、トップから一貫したバスケを行っているのでバスケIQが非常に高いんですよ。
トップに行くために何が必要かを逆算して考えながら練習している選手が多い印象を受けました。
成長を見据えた指導を行っている分、技術だけでなく身体も成長に合わせた指導を一貫して行っているということですね。日本ではなかなか難しいですね・・・。
北村
確かに、中学から高校に上がる事で指導者が変わって今までやっていたバスケも変わりますし難しい所ではあります。
バルサとかスペインでは中学生小学生らは本当に年代にあったトレーニングをしています。
北村
今の中高生のトップ選手はNIKEとかと契約している選手もいます
バルサはすごくて、トップの限られた選手はタクシーで送迎なんですよ。
15歳くらいの子が(笑)
施設も大学みたいになっていて、バスケ専用体育館があったりとか病院があったりとかサッカー会場まったり寮もあるし。
まあとにかく凄かったですね(笑)
そういうのもあって変わりましたね。
あと思うのが、日本の留学するタイミングって言うのが遅いんですよね。
高校卒業してからか高校の途中とかですかね。
最近で言うとテーブス海選手、富樫選手ぐらいですもんね
北村
そうですね。
やっぱり人の心を掴むのはリアルなんだよね。
経験を伝えれるのは、やはり行動した人。努力した人。伊藤選手の生の声を聞いた滋賀のU-15の選手たちの今後の成長がどうなるか楽しみ。
そしてめっちゃ羨ましい|( ̄3 ̄)|— ちとせバスケバカ理学療法 (@chitooo13) 2019年6月9日
僕は留学ではないですが、アメリカに行ったのは大学4年生の頃です。
ジムラッツとしてサマーリーグに出させてもらいました。
経験は詰めましたが、それではやはり遅いんですよね。
北村
プッシュではなく、リアルに考えられる選択肢の一つとして考えてほしいと思っています。
あの環境に早い段階で飛び込むというのは成長に大きく関わってくると思います。
北村
勿論です。
僕が伝えられることは全て伝えたいと思っています。
北村
今、小学生が10人程。
中学生が12人程です。
関西ではKAGOさんが非常に人数が多いですね。
これから部活やるかクラブチームでやるか選択しなくてはいけません。
そのためスクールの需要が非常に高いように思っています。
今後どういったスクールにしていきたいとお考えですか?
北村
単純にスキルを上げるだけのスクールではなく、バスケIQが高いバスケが出来る子に指導していきたいですね。
また、目標を定めてそこから逆算して考える力を養えるようにしていきたいですね。
これはバスケだけでなくって社会でも活きてきますし。
最後に、スクール名のRisicareの意味というのが
“勇気を持って一歩踏み出せ”
なのですが、これをスクール名にされた由来を教えてください。
北村
ひたすらかっこいい名前考えていて。
・・・と言うのは冗談で。(笑)
もちろん、意味のある名前は求めてました。
”勇気をもって一歩踏み出せ”
っという意味もあるんですけど、
リジカーレは元々はラテン語でリスクの語源です。
リスクと聞くとマイナスのイメージを持っている方が大半かなと思います。
マイナスなイメージでなく、選択をするという意味も含まれていて、指導している選手には勇気を持って一歩踏み出せる選手になって欲しい、積極的にチャレンジしてほしいという意味も込めています。
僕は挫折の連続の人生でそこから這い上がってきたと思っています。
チャレンジばかりの自分の人生を反映させている意味を込めて、そういった名前を付けました。
ありがとうございます。
リジカーレ!
良い意味ですね。
僕も関わっている選手に勇気をもって一歩踏み出してもらえるようなかかわりをしたいと感じました。
今後のRisicareさん、北村さんのご活躍を願っています。
本日はありがとうございました。
ちなみに・・・
今回、インタビューさせて頂いた北村 豪希さんは3×3,EXE.PREMIER
に所属されております!
先日インタビューさせて頂いたららぽーと甲子園 で試合にも出場されています。
男子チームラウンド2。#3×3 #3x3exe #3x3premierexe #yaizu #yaizugrunited #焼津 #バスケ pic.twitter.com/dPzTQnOJ9n
— 焼津GRユナイテッド (@yaizu_gr_united) 2019年6月9日
今後のご活躍をチェックしましょう!(^○^)
個人的な相談なのですけど、先週トレーナーとして大事な試合に関わっていたんですよ。
今までに勝ってきた相手で、試合前にも選手には“油断するなよ”など声はかけていたんですけど・・・最終的には負けてしまって。
もっとトレーナーとして、できた事があるんじゃないとずっと考えています。
スクールの学生に声かけやこういった場合はなんて声掛けとかされるんですか?