〜 地域に根差すチーム作り 〜阿部 理一トレーナーpart.1

今回は新潟アルビレックスBBの阿部 理一アスレティックトレーナー兼コンディショニングコーチにお話伺いました!

 

スーパーリーグ時代、bjリーグ時代から新潟アルビレックスBBを支える阿部トレーナーには今シーズンの取り組みやトレーニングへの考え方、地域への貢献などについてお答えいただきました!

 

阿部理一トレーナーインタビュー

 

ちくわ

阿部トレーナーよろしくお願いします。

新潟アルビレックスBBは現在9勝18敗(インタビューは1月15日実施)ですが1月に入ってからは京都ハンナリーズに2連勝と年明けのスタートは良い形がきれたのではないかと思います。

コロナ禍で大変な2020−21シーズンですがここまでの感想をお伺いしてもよろしいでしょうか。

 

阿部

よろしくお願いします。

2年前に中地区優勝をしてから昨シーズンは日本人メンバーに関してはそのままでした。

ですが、ダバンテ・ガードナー選手(現・シーホース三河)の移籍が大きく響いた年でした。

今シーズンはチームとしては先を見据えて方向性が大きく変わったように思います。

チームとして、メンバーが変わると連携に時間がかかると思います。

コロナ禍もあり夏から取り組んではいますが、まだ時間が必要です。

それが現在の結果になっていると思います。

 

 

ちくわ

日本人選手は6名、外国籍選手2名と8名変わりましたもんね。

 

阿部

そうですね。

やはり昨シーズンと違うのはメンバーが変わった点で加えて外国籍選手の合流も遅れました。

言い訳にはなってしまいますが、メンバーが変わって連携面であったり細かな所に時間がかかるかなという印象を持っています。

 

 

ちくわ

コロナウイルスの影響でチームのスタートも遅れたと思うのですが、どういった点が特に大変でしたか。

 

阿部

先ほども述べましたが思い返せば、外国籍選手の合流に時間と手間がかかりました。

2週間の隔離期間も室内でのトレーニングだったり、色々考えて実施しましたが限界はあります。

どこのチームも一緒だと思うのですが、外国籍選手の合流がもう少しスムーズにいっていればチームの仕上がりも違ったのではないかと思います。

 

 

ちくわ

なるほど。

新潟アルビレックスBBのメディカル体制を教えて下さい。

 

阿部

NSGグループの一つに新潟リハビリテーション病院があります。

その新潟リハビリテーション病院の山本智章先生がチームDrとして長年お世話になっています。

ただ5年前に新潟市から長岡市の方にチームが移転したことをきっかけに山本先生のご紹介もあり戸内英夫先生にも協力いただき、山本先生と戸内先生のご協力を得てチームは活動しています。

トレーナーに関しては私と目黒の2人体制で対応しております。

またアルバルク東京の五十嵐トレーナーの同級生が開いている接骨院の先生にもお世話になったり、スポンサーさまにもお世話になったりと選手の日常的なケアに協力いただいています。

 

 

ちくわ

街全体で選手をサポートしているような感じですね。

 

阿部

その通りです。

地域、街全体にご協力いただいたいますね。

 

 

ちくわ

素敵ですね。

阿部さんはストレングス&コンディショニングコーチも兼任していらしゃいますよね。

 

阿部

bj時代から兼任してチームに携わっていますね。

色々試行錯誤しながら多くの失敗もしました。

新潟アルビレックスBBでは練習の前にウエイトトレーニングを行うようにしています。

ポジション別のメニューがあり、そのメニューをチームウエイトでシーズン中は週2回行っています。

ただ、水曜ゲームが入りますと調整が難しいので選手のコンディションに応じて実施しています。

 

ちくわ

練習前ですと時間の確保が大変では?

 

阿部

そうですね。

練習前に行うので早ければ8時頃から9時頃までトレーニングを行います。

そこからテーピングだったり練習の準備を行ってからチーム練習を行うという形をとっています。

足りない点は練習後、個々で行います。

 

 

ちくわ

兼任は大変で無いですか?

 

阿部

よく聞かれる事なのですが、勿論大変です。

ですがなぜ兼任しているのかと言うと、ウエイトトレーニングと練習を紐つかせるためにアップが必要であると認識しています。

トレーニングで身体を鍛えた後、練習でバスケットの動きとリンクさせたいんですよね。

これが練習後にトレーニングを行う弊害として、トレーニングを行った後に競技の動きをしない事が多いですよね。

身につけた筋力を実際のバスケの動きに結びつけたいと思っています。

そこで結び付けるために重要なのが、たった15分ですがアップでトレーニングとバスケを繋げるために日々意識しています。

 

 

ちくわ

なるほど。

 

阿部

アップの内容も大体のルーティーンはあるのですが、試合が無い週なんかは新しいメニューを入れて違う刺激を入れたりもしています。

 

 

ちくわ

どういった事を参考にしているんですか?

 

阿部

ヨーロッパのサッカーのメニューはよく参考にしますね。

フィジカルトレーニングやアップが多くあり非常に参考になります。

コンタクトや縦の動きはいいと思ったメニューは咀嚼して練習のメニューに加えたりもしていますね。

あくまで私の意見ですが分業化してコミュニケーションを取りながら行っても良いとは思うのですが、私は兼任した方がそこの差異が生まれないと思っています。

これは独自の考えなんでしょうかね(笑)

 

 

ちくわ

いえ。そんな事ありません。

私もトレーニング後に練習に入るべきだと考えています。

ただ学校レベルですと練習時間の制約などもあり、トレーニングは練習後に個人でと言うところが多いような印象ですね。

 

阿部

様々な制約があるので難しいですよね。

私も今のような形になるまで試行錯誤しながら取り組んできました。勿論、時間もかかりました。

ただ今の選手は大学からしっかりトレーニングを積んで来るので非常に導入もしやすいですよね。

〜 地域に根差すチーム作り 〜阿部 理一トレーナーpart.2

2021年2月8日

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