〜 『トレーナーは選手の人生を預かる仕事』 〜 西村 剛トレーナーpart.1

大阪エヴェッサのトレーナーといえば西村 剛トレーナーを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

bjリーグ時代からエヴェッサでご活躍されている西村トレーナーに今回、お話を伺いました。

 

完全に私事ですが、初めて現地でバスケの試合を観戦したのは大阪エヴェッサの試合でした。

当時を思い出すエピソードなど沢山聞くことができました。

長年第一線でご活躍する秘訣や西村トレーナーにとっての仕事論などお話を伺いました!

 

画像提供:大阪エヴェッサ

西村トレーナーインタビュー

ちくわ

よろしくお願い致します。

2020−21シーズンコロナ禍の中、開催できている事嬉しく思います。

コロナウイルスの影響でコンディションであったりチームの調整など大変だったのではと想像しております。

まだシーズンの途中ではありますが、今シーズンの今までの感想をお聞かせください。

 

西村

今シーズンは他のチームも同じだと思うのですが、オフシーズンから夏の練習に移行するまでの期間が例年と違ってすごく特殊でした。

我々、大阪エヴェッサに関しましては新加入選手も多く、日本人選手ではありますが海外でプレーしていて今シーズンから日本に来た選手が多いのでコンディションに関しては今までとは違った形で大変でしたね。

昨シーズンから所属している選手に関しては6月から活動を開始し、良い形で夏の練習に参加できました。

ただコロナウイルスの影響で運動負荷を適切にかけれておらず、オフシーズン中に体重・体脂肪率ともに増加してしまった選手もいたので今シーズンの調整の難しさを感じた一面でした。

 

 

ちくわ

日本人選手でそのような状態でしたら海外から来日されている選手は更に大変ですよね。

 

西村

海外でプレイしていた日本人選手は日本に到着後、2週間の隔離期間がありました。

隔離期間前も海外では施設が全て閉まっていてトレーニングが行えておらず、来日して隔離期間が終了してからもコンディションが整うまで時間がかかってしまいましたね。

 

 

ちくわ

今シーズンの調整に関しては何が一番大変だったのでしょうか。

やはり体力的な面なのでしょうか。

 

西村

それも一つですが、それに伴うケガに気をつけながらトレーニングなどを実施していました。

幸い、大きな怪我なく開幕を迎えれてほっとしています。

 

ちくわ

失礼ながら、今シーズンに関してはケガ人としては少ない印象を受けます。

 

西村

メンバーが昨シーズンと多く変わったというのもありますが、ケガ人に関しては今までよりは上手くシーズンを過ごせていると感じています。

通常シーズン中に1回でも手術になる様なケガがあるのも稀と感じています。

過去2・3年はシーズン中、及びシーズン終了後に数件手術をするケースが起こっていました。

まだ12月序盤です。(インタビューは12/4実施) 

これから何があるか分かりませんが、このままシーズンを乗り越えていければと思っています。

 

ちくわ
予防プログラムの効果ですね。

 

西村

そうですね。

事前に怪しい選手には徹底して前もって予防プログラムを実施するようにしています。

各チームトレーナーが増えたこともあり、予防に関しても力を入れているチームも増えているのではないでしょうか。

足関節についてですが、テーピングを巻かずにプレーする選手もここ最近は増えています。

そういった意味では一定の効果は得られていると感じています。

ただスケジュールはタイトなので今後ケガには気をつけてシーズン進めていきたいですね。

 

 

ちくわ

チームとしては天日HCが不在、ミスターエヴェッサ・今野翔太選手(西宮ストークスに移籍)の移籍などを受けてチームの雰囲気などの影響があるのではないかと思っています。

西村さんから観て、今のチームの状況はいかがですか。

 

西村

今シーズンに関しては若手選手が多く、かつ日本での経験が少ない選手が多い状況です。

プレーだけだと良いのですが、生活面や日本の独特の敷きたりなんかがありますよね。

そういった事を理解した選手が少ないのが現段階では少なからず影響していると思います。

アイラ(#33アイラ・ブラウン選手)だったりジョシュ(#55ジョシュ・ハレルソン)の方が日本での経験が長く、そういったベテラン2人の力も借りながらシーズン中ですがチームを構築していっている段階ですね。

 

 

ちくわ

なるほど。

これからのチームの仕上がりが楽しみですね。

練習中などの雰囲気としてはいかがですか。

 

西村

先ほども述べましたが、やはりそこはベテラン中心に回っているといった感じですね。

ただずっと棍詰めてやっている訳でもありません。

集中するのは大事なのですがインターバル中など、たわいもない会話をしながら楽しく良い雰囲気ですよ。

“楽しく“と言うと語弊があるかもしれませんが、そういった雰囲気で行うというのは非常に重要だと思います。

 

 

ちくわ

大阪エヴェッサのメディカル体制について教えてください。

2020−21シーズン開幕前にメディカル部門の結成発表がありました。

今までの体制とはどう違うのでしょうか。

 

西村

体制としては前からあるものになるのですが、今シーズンから正式に形になったものとなります。

チームDrに加えサポートDr、更にサポートトレーナーを加えたチームがメディカル部門となります。

役割としては選手のメディカルチェックや日々のコンディショニング、怪我をした際の診断や治療等を大阪エヴェッサのチームスタッフと連携して取り組んで行く事になります。

サポート体制がより強固に整った事で選手への還元もさらに向上したと考えています。

 

ちくわ

他のチームが大きく公表していないのもありますが、Drなど含めかなりメディカルの体制としては充実しているように感じます。

 

西村

そうですね。

あくまで私個人の意見ですが、アルバルク東京さん・千葉ジェッツふなばしさん・川崎ブレイブサンダースさんはBリーグの中でもトップクラスのメディカル体制を整えられていると思っています。

そこと比較しても遜色ない体制は大阪エヴェッサでも作れていると思っています。

bjリーグ時代から築き上げてきた下地が今こうして良い環境になってきていると思っています。

 

PART.2.

〜 『トレーナーは選手の人生を預かる仕事』 〜 西村 剛トレーナーpart.2

2021年1月21日

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