〜 Next World 〜 西村 航トレーナーpart.1

Wリーグ デンソーアイリスを支えるトレーナーとはこの方!

西村航トレーナーにこの度、お話伺いました!

西村さんは日本初!代表の専任トレーナーとしてもご活躍されていました。

 

今回は西村トレーナーにデンソーアイリスでの役割、日本代表トレーナー時代、トレーナーとしての在り方などお話を伺いました!

写真提供:西村さま

西村 航トレーナー インタビュー

ちくわ

よろしくお願いします!

西村さんは日本初となる代表専任トレーナーを経て、現在はデンソーアイリスのチーフトレーナーとしてご活躍されています。

現在、8勝2敗で西地区2位に着けています。(11/18にインタビュー実施)

長い間、男子チームに関わってらした立場から女子チームでの関わり方など違う点などありましたら聞かせてください。

 

西村

よろしくお願いします。

実は女子チームは過去に担当した事があるのでそこまで介入に困ったといった感じはありません。

そして人である以上、身体を診るという点では変わりはありません。

強いていうなら男女の骨格の違いや筋肉量ですね。

あとは語弊があるかもしれませんが、女子のチームの練習時間は非常に長い印象を持っています。

 

 

ちくわ

長時間やる弊害という事でしょうか?

 

西村

長くやるのはいいのですが、体力の分配をしてしまうんですよ。

要は100%ある体力を5時間の練習に分配しちゃうんですよ。

 

 

ちくわ

5時間あるうち何%程度でこれをやっていれば5時間体力が持つな、といった考えという事ですか?

 

西村

そうです。

この弊害としてダッシュやジャンプなどの瞬発的な動きができなくなってしまいます。

本人はやっているつもりなのですが、言葉表現をするとのそっとした動きです。

過去に帯同していた女子学生チームの選手でダッシュを身体に思い出させるのに1年かかったケースもあります。

あくまで本人はダッシュをやっているつもりなのですが、全くできていません。

 

 

ちくわ

そんな違いがあるんですね。

 

西村

身体のアライメントなんかも整っていない状態でエラーのある動作を繰り返している選手はかなり多いです。

僕がデンソーアイリスに関わらせてもらった時もケガ人は多かったですね。

チームには専用体育館もあるので過去には練習量も多かったようです。

そうなると疲労はたくさん蓄積しますよね。

翌シーズンから監督が代わってからは練習時間の制限もあり、それが功を奏して現在はケガ人がかなり少ない状態でできています。

 

 

ちくわ

今現在はケガ人の報告はありませんね。

 

西村

そうですね。

昨シーズンなんかは今でこそ笑い話に出来ますが、時にはコートに立てる選手が6人という日もありました。

 

 

ちくわ

それはスタッフも選手も辛いですね。

現在、西村さんはデンソーアイリスでチーフトレーナーという役職ですが、どういった事を求められているのでしょうか。

 

西村

会社から求められているのはアシスタントトレーナーの育成を求められています。

ただこれまで僕がアシスタントトレーナーをやった事がないので中々難しいんですよ。

今までは外のチームの先輩方に相談して色々事を進めていたのですが、同じチームの先輩に相談するといった経験がないので・・・。

それもあって無理難題も出しているんじゃないでしょうか。

多分、厳しいんじゃないかなと思っています。

 

 

ちくわ

愛の鞭ですね!

ではデンソーアイリスのメディカル体制をお聞かせください。

 

西村

そう捉えてもらえると良いですが(笑)

デンソーアイリスには今現在、常勤で3名のトレーナーがいます。

環境はかなり良く、集中して仕事に取り組めますし、選手にもケアの時間を待たせなかったりと良い感じでできていると思います。

環境面がかなりいいので、その環境をもっと上手く使えるように考えたりしていますね。

あとは協会でやってきた経験をここに落とし込むために、メディカルの提案はさせてもらっています。

デンソーアイリス自体も非常に協力的なのでやりがいはかなりあります。

 

 

ちくわ

素晴らしいですね。

常勤ですと毎日?

 

西村

そうですね。

充実して仕事ができているのでオフの日でも体育館に足を運んでしまいます。

 

ちくわ

僕はそこまで出来ていないので意識します。

西村さんは2011年から日本代表のトレーナーとして長年ご活躍されました。

A代表、アンダーカテゴリー含めトップ選手に共通する事はどんな事がありましたか。

 

西村

難しいですね。

バスケの上手さは勿論ですが、メンタルですかね。

 

 

ちくわ

やはり負けず嫌いだったり、そういった思いが強いということでしょうか。

 

西村

それも含みますけど、一番は成長するために貪欲なんですよね。

ケアの方法だったり徹底していたり、しっかり話を聞く。

当たり前の事を当たり前にこなす事。

そういった細かい点だったりが重要なんじゃないですかね。

 

 

ちくわ

なるほどありがとうございます。

日本代表ということで各チームから選手が招集されます。

自身が関わっているチームではなく、他のチームから選手が来ることでトレーナーとしてどういった関わりをされていたのでしょうか。

また各チームから要望などあったのでしょうか。

 

西村

僕が出来る事はこれしかないから!と背伸びはしません。

出来ることで対応しますというスタンスです。

ただ各チームのトレーナーからこんなテーピング、練習後のケアはこういった方法でお願いしますと言った連絡はありました。

これは僕の学びとして非常に勉強になりました。

そういう指示がきたら出来るだけ環境を整える様にしていました。

その都度、自分のスキルアップに繋がっていたと思います。

 

 

ちくわ

各チームのトレーナーから伝達があるんですか?

 

西村

基本的には各トレーナーから情報の共有があります。

方法として、合宿前に問診票を各チームに配布します。

そこには新しいケガがあったら記入してもらったり、テーピングだったりケアの方法などを記載して合宿が始まる数日前までに返却してもらっていました。

ケガが出たら必ず報告をしてもらうのは約束事項としてありました。

そういった方法で各チームのトレーナーとはコミュニケーションを取る様にしていました。

ちくわ

当時ですと、NBL時代では今と違ってチーム数は少ないのでコミュニケーションは取りやすい印象がありますがいかがでしたか?

 

西村

その通りです。

トレーナー部会というものがあって、そこには必ず参加させてもらっていました。

ご挨拶は勿論ですが、新しい情報なんかも頂いていました。

 

ちくわ

なるほど。

そこでコミュニケーションを深め、円滑に情報共有をされていたわけですね。

 

西村

男子はBリーグになってからチーム数が増えていますから各チームのトレーナーと連絡をという点では大変だと思います。

女子に関しては今も大きくと変わっていないと聞いています。

 

ちくわ

なるほど。

情報は勿論大事ですが、そういった細かな点が非常に大事な点だと感じますね。

 

西村

気持ちよくチームから代表へ送り出して欲しいですからね。

今は禁止されていますが、チームから代表へ送り出す際に拒否なんて事も過去にはありましたから。

やはりしっかりコミュニケーションを取る事で選手は勿論ですが、チームにも安心して頂かないといけませんよね。

この人には任せられるな、といった関係性の構築が必要ですよね。

Part.2   1/7 公開

〜 Next World 〜 西村 航トレーナーpart.2

2021年1月7日

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