バスケットボールにおいて捻挫は傷害としての割合は非常に多いと思われている方が多くいます。

もちろん捻挫は一番多い障害です。

捻挫と同様に多いのが

 

「腰痛」

 

これは高校バスケットボール選手の傷害調査での結果で足関節捻挫が全体の33%

それに対して腰痛も33%とほぼ同等の数値を出しています。

 

日本の現状として、捻挫に対する認識・腰痛に対する認識と言うのは非常に甘いです。

そのため、捻挫や腰痛があっても、

たかが捻挫・腰痛

という解釈をされており、

 

  • 部活も非常に休みにくい
  • 言いにくい

 

環境と言わざるを得ません。

 

以前も腰痛について記載しましたが、今回も腰痛について、少し踏み込んだ内容を書いていきたいと思います。

 

腰痛

腰痛の割合とパターンについて、以前の記事で書いています。

簡単にまとめると

  • 捻挫と腰痛の割合は大きく変わらない

腰痛のパターンとして

  1. 屈曲型腰痛
  2. 伸展型腰痛
  3. 回旋型腰痛

の3つがある、ということを書いています。

 

腰痛発生の原因

少し踏み込んだ専門知識になりますが、人間の全身の関節には

  • 安定性が必要な関節(スタビリティ):Stability
  • 可動性が必要な関節(モビリティ):Mobility

があると言われています。

このスタビリティ関節とモビリティ関節は全身に隣接する関係性にあると言われています。

 

これはFunctional movement screening(FMS)を提唱したGray Cook などが 「Joint By Joint 理論」として提唱されています。

 

Joint By Joint 理論とは

 

例えば、足首が捻挫後、柔軟性が悪くなったことをイメージしてみてください。

足首(足関節)は可動性の関節です。そのため、動きが必要な関節です。

 

機能不全を起こした上下の関係を考えると、足首の上にある膝に影響が出そうです。

膝は本来は安定性の関節ですが、足首の柔軟性が失われているため、膝が必要以上に可動性を求められる可能性があります。

そのため、必要以上に負担が生じ、膝に痛みが出現するかもしれません。

 

腰痛がある選手の腰痛の原因がこの理論から考えると、もしかしたら捻挫の影響で足首から生じている可能性があることも考えられます。

 

実際、私も患者様や選手を診るときはこの理論を用いて評価をし、痛みの原因を探っていくことが非常に多いです。

 

下半身機能低下と腰痛発生の関係

ダッシュやジャンプなどの動作において下半身の安定は必要不可欠です。

下半身の不安定な動作は腰部においては土台の破綻で、腰痛の発生要因の一つと言われています。

選手な患者様に説明する時に家で説明することが多いので今回も家を例に説明します。

 

下半身が家の基礎・土台です。

その上に位置する家の柱が腰・背骨だと思ってください。

さらにその上の黄色の三角形の屋根。これが胸郭・胸椎です。

 

下半身の安定が失われている

家の土台(下半身)が斜めになっています。

そのため、上の柱も傾いてしまいます。

柱は傾くとある一定の場所にストレスが生じてしまいます。これが腰痛になります。

特に下半身の安定に関わる筋として、お尻の筋肉が重要です。

下半身の筋についてはこちらで詳しく書いています。

 

胸郭・胸椎の可動性低下

併せて覚えておいてほしい事として、胸郭・胸椎の可動性の低下も下半身の安定性低下同様、腰へのストレスを生じます。

野球を例にしますが

「バッドを腰で触れ・回せ」

という指導聞いたことはないですか?

腰って実はまわりません。

先述しましたが、腰は安定性の関節です。

腰の骨を腰椎と呼びますが、腰椎の回旋の可動性はたったの5度です。

しつこいですがまわりません。

動かなければならないのは、胸椎・胸郭です。

 

ちなみに、胸椎の回旋角度は35度と言われています。

そのため、胸椎・胸郭の可動性低下は腰にストレスを生じる原因と言えます。

 

まとめ

今回は腰痛のパターンからそれに至る原因について詳しくまとめました。

Joint By Joint理論に関しては詳細はFMSのセミナーやHPに載っていますので是非一読ください。

 

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