練習がハードになるにつれて
「脛の内側が痛いんです・・・」
と言う選手が増えてきました。
シンスプリントから疲労骨折になる選手もいます。
余談ですが、疲労骨折になるのって
- 人
- 競走馬
- 飼いならされた犬
しかならないそうです。マジで余談w
今回はシンスプリントについてまとめていきます。
目次
シンスプリントとは
走ることが多いスポーツ(陸上・サッカーバスケなど)を行っている選手に多く起こります。
運動時・運動後に下腿(すね)の内側に慢性的な痛みが起こるものを一般的に
シンスプリント
あるいは
疲労性脛部痛
と言います。
先述しましたが、シンスプリントの痛みをずーーーと我慢していると疲労骨折になり、復帰まで長期間かかることもあります。
早めに対策していきましょう。
シンスプリントの原因
原因として、反復するダッシュやジャンプ動作により下腿の内側の骨に刺激(ストレス)が加わり続けることで起こります。
①筋肉付着部の影響
足首や足の親指で地面を蹴る筋肉が、柔軟性の低下により下腿の骨を引っ張ります。
引っ張り続けることで付着部にストレスが生じ、骨に炎症が生じます。シンスプリントはこの炎症が悪化した状態です。
②筋力低下
長期間、怪我や引退して新入生として入部などで練習を行わず、筋力が低下した状態で激しい運動を行うと筋肉だけでなく骨に負担が生じ、痛みの原因となります。
③地面からの衝撃
アスファルトやクッション性の低い靴で運動を行い続けると、地面からの反発が大きく、下腿への負担が生じ、痛みの原因となります。
④母趾荷重
身体的特徴で偏平足など母趾球で踏ん張る選手はシンスプリントになりやすいといわれています。
シンスプリントになったら
基本的には安静ですが痛みの程度によって変わってきます。
安静にしていれば確かに痛みは治まりますがこれは一時的にと思ってください。
→だって練習して痛いんだから練習しなければ痛くなりませんよね?
休む→痛い→休む→痛み↑
負の連鎖を作らないようにしましょう!
痛みが軽い状態
- 下腿内側の圧痛(押して痛い)
- 運動時に軽い痛み
がある場合であれば、即刻、運動中止ではなく痛みの状態に応じて練習可能と言われています。
改善方法として
①ストレッチ
足の指(特に親指)、足首、股関節を中心に柔軟性の改善を行います。
腓腹筋(ふくらはぎ)が硬い選手もシンスプリントになりやすいとの報告もあります。
②ウォーミングアップをしっかり
身体をしっかり温めてから練習に参加します。
③アイシング
必ず、運動後はアイシングを行うことをおすすめします。
痛みが激痛の時
これは即刻、練習せずに安静期間に入ります。
疲労骨折を起こしている可能性もありますので必ず医療機関を受診し、医師の指示を受けるようにしましょう。
基本的には痛みが少ない時と一緒ですが運動禁止が加わります。
痛みが軽度でも重度でも、そこの部位を痛める原因となったものがあります。
そこを改善できるようにしていきましょう。
原因を探す
☆簡易チェック
①ランジテスト
方法
- ランジ姿勢をキープします
- その姿勢で膝を内から外に押し耐えれるかをチェックします。
- ランジ姿勢をキープできればOK
- できなければ左右で差が無いかもチェック
②股関節柔軟チェック
つまりがないかをチェック
ランジテストで膝が内側に入る選手は要注意!
膝が内側に入ることで母趾球荷重になりやすいです。
逆もしかり、母趾球荷重になることで膝が内側に入ります。
これは下半身を踏ん張ろうとした時やダッシュ・ジャンプの時に母趾球で踏ん張ることにより下腿が捻じれてしまいます。
ランジテストで膝が内側に入りやすい選手は母趾荷重の可能性があります。
ここで詳しく解説しています。
また、股関節が硬い選手もランジがキープしにくくなるため注意が必要です。
特にお尻が硬い選手は膝が内側に入りやすくなるので柔軟をしっかりしましょう。
httpss://www.youtube.com/watch?v=utgxZVkX7no
まとめ
- シンスプリントは痛みの程度で運動制限が変わる
- 安静だけではよくならない
- シンスプリントになった原因を見つけましょう
シンスプリントなど、ミスユースとオーバーユースでの障害は安静だけでは絶対よくなりません。
根本の原因を見つけて対処していくようにしましょう。
分からないことがあれば質問ください。
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