〜秋田から世界へ〜 田原 慎太郎S&C Part.2

〜秋田から世界へ〜 田原 慎太郎S&C Part.1

2021年3月13日

写真提供:秋田ノーザンハピネッツさま

ちくわ

是非、お願いしたいです!

秋田ノーザンハピネッツでの具体的なお仕事内容を教えていただいてもよろしいでしょうか。

 

田原

平日は週2回ウエイトトレーニングを行っています。

練習中はポラールを利用して練習の強度を数字化してコーチ、HCに報告をしています。

ケガ人がいる場合はAT(アスレティックトレーナー)のリハビリ後、アジリティなど本格的に練習に戻れるようエクササイズ行い、コンディショニングを整えています。

ゲームの日は捕食の準備を行います。

 

 

ちくわ

ちなみに捕食はどんなものを準備されるのですか。

 

田原

ゲームの時間にもよりますが、例えば試合時間が2時や3時からの場合は昼食をしっかり摂取できないので、エネルギーが足りなくなります。

おにぎりや最近ハマっているのは和菓子を中心に捕食を摂取してもらいます。

 

 

ちくわ

和菓子いいですよね。

 

田原

脂質が少なく、糖質が高いのでエネルギー補給にはもってこいですね。

 

 

ちくわ

試合前などは個別ですか?

 

田原

選手に応じてストレッチやアクティベーションを手伝ったりですね。

1時間前のコートインスペクションの時にストレッチを行っています。

ミーティング後、選手入場した後にチームでウォームアップが始めれるようにしています。

ダイナミックな動きを中心に実施しています。

 

ちくわ

秋田ノーザンハピネッツのアップは3グループに分けて実施されていますよね。

 

田原

ステーションという名称なのですが、3グループ(ビッグマン・ガード・ウィング)に分けて、そのうちの1グループが回ってきた時にさらに激しいリアクションであったりドリルを行なっています。

 

 

ちくわ

なるほど。勉強になります。

これは是非、お聞きしたかったのですが、試合中の田原さんの座っているポジションが気になっていました。

他のチームのスS&Cはベンチ後ろやトレーナー側に位置している事が多いのですが、田原さんはコーチの隣に位置していますよね。

あれはなぜなんですか。

 

田原

偉そうに座っているでしょ?(笑)

選手のミニッツを管理してコーチに伝えています。

コーチの中でローテーションはある程度決まっていると思うのですが、時間を管理することで特定の選手が長く出場する事を防いでいます。

長くなるにつれパフォーマンスは低下傾向になるので、コーチに時間を伝えて交代などの判断材料に使ってもらっています。

 

ちくわ

なるほど。隣に位置している謎が解明しました。

管理しているのは時間だけなのでしょうか。

 

田原

昨シーズンはもう少し細かく確認していたのですが、ポラールの数値のデータの判断が難しいので今シーズンはミニッツだけにしています。

ポラールのトレーニングロードというデータを出してくれるのですが時間・心拍数・距離を出してくれます。

時間をある程度追っておけば判断はできるので、今はミニッツだけ追っています。

 

 

 

ちくわ

データの活用は難しいところですよね。

 

田原

僕はまだまだ弱いのでここに関してはもっと勉強しなくてはならないところです。

 

 

ちくわ

サポートスタッフについてお聞かせください。

S&Cの田原さん、AT山陰さん、菅野アシスタントトレーナーに加え、12月から小高さんがメディカルディレクターに就任されました。

サポート体制はかなり充実している印象を受けますが、他にメディカルであったりサポート体制はどういった形になっているのでしょうか。

 

田原

チームDrはホーム試合は毎試合帯同してくださっています。

鍼灸の治療院にもお世話になっており、選手は個別で通院したりしています。

 

 

ちくわ

今シーズン秋田に来て2年目となりますが、秋田に来て一番大変だった事は何がありますか。

 

田原

日本語ですね!(笑)

 

 

ちくわ

日本語ですか!?

 

田原

そうなんです。昨シーズンは“日本語が喋れない日本人“とチームで言われ続けていました。

もう最近はだいぶ戻ってきましたが(笑)

 

 

ちくわ

渡米されたのは大学からですか?

 

田原

そうです。

両親のサポートもあり大学からアメリカで勉強させてもらい、結果として16年間アメリカにいました。

 

 

ちくわ

当時から留学は考えられていたのですか。

 

田原

高校時代に留学をサポートする会社がパンフレットを送ってきていて、それがすごく気になっていました。

僕の従兄弟もアメリカで育ったり、小中学校と帰国子女の方ともよく一緒にいたので留学は興味がありました。

ただ当時はバスケばかりしていたので、親からは「留学なんて無理だ!」なんて言われていました。

それを糧にして勉強を頑張った結果、留学を認めてもらえました。

 

 

 

ちくわ

渡米を決めるきっかけとなったエピソードなんかはありますか。

 

田原

留学をサポートする会社の説明会がありました。

近所の友達もその説明会に来ていて、一緒に帰っていた時に

「どうするの?行くの?」と聞いたんですよ。

返ってきた返事が金銭面などで行けないと言われました。

それを聞いて、留学できる事は大きなチャンスを与えてもらうという事なんだなと思い、そこからちょっと頑張りました(笑)

 

 

ちくわ

その友人の返事がなければまた変わっていたかもしれませんね(笑)

留学後、英語はどうでしたか。

 

田原

TOEFLの結果でクラス分けがあるのですが、簡単な授業から開始します。

最初は全く話せない状態からスタートでした。

昔からシャイだったのですが、ずっとアメリカに残りたいという気持ちがあったのでどうにか自分をアピールする事を頑張っていました。

卒業してインターンを開始した時に、再度全く話せていない事を痛感しました。

そこから1からまた頑張りましたね。

 

 

ちくわ

留学した方皆さん英語で躓きますよね・・。

 

田原

日本にいると使う機会がないですもんね。

やはり言葉は使わないと厳しいですね。

〜秋田から世界へ〜 田原 慎太郎S&C Part.3

2021年3月15日

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