〜秋田から世界へ〜 田原 慎太郎S&C Part.1

写真提供:秋田ノーザンハピネッツさま

激しいディフェンスとガッツで戦う秋田ノーザンハピネッツ。

昨シーズンからの継続力でチームの総合力が向上した印象をもっています。

その秋田ノーザンハピネッツの強さを支えるこの方、ストレングス&コンディショニングコーチの田原慎太郎コーチにお話伺いました!!

 

田原S&C インタビュー

ちくわ
本日は秋田ノーザンハピネッツのストレングス&コンディショニングコーチ(以下S&C)の田原さんにお話伺います。田原さんよろしくお願い致します。

 

田原

よろしくお願いします。

 

 

ちくわ

現在、23勝14敗(2月18日時点)で東地区7位に位置しています。

成績だけでいうと非常に好調なシーズンを送っている印象を受けますが・・・

東地区の混戦具合がすごいですね・・・。

 

田原

ほんとそうなんですよ。

全く気が抜けませんね。

 

 

ちくわ

バスケファン目線としてはありがたい展開です。

ここまでを振り返っての今シーズンの感想をお願いいたします。

 

田原

一番に思い浮かぶのは“勝つのはやっぱり難しい“ということです。

ギリギリの接戦だったり大差で負けたりといった試合もあり、試合内容はムラがある展開が多いように感じます。

昨シーズンと比較してムラが生じる試合は減っているのかなと感じるのですが、まだそこの改善は時間が必要なのかといった印象を持っています。

成績だけで言えば勝てていることはプラスな事なのですが・・・。

先ほどおっしゃられた通り東地区は混戦状況なので、このまましぶとく勝てていけたらと思っています。

 

 

ちくわ

インタビューの前の週の試合、サンロッカーズ渋谷戦を観戦していました。

今シーズンベストな試合展開だった様に感じたのですが、コールビー選手の途中怪我で離脱があり、そこから流れがサンロッカーズの方にいってしまった印象を受けました。

 

田原

そうですね。

KCがいるからアグレッシブに出来ているというのはあります。

後ろでブロックやリバウンドを取ってくれるという安心感がベンチから見ていてもありましたから、僕の勝手な印象ですがそこは選手間でも大きな影響があったのではないかと思います。

 

 

ちくわ

大きいですよね。

リーグ全体を見てもブロック・リバウンドに関しては秋田ノーザンハピネッツは1位に位置しています。

昔からの印象ですが秋田ノーザンハピネッツは激しいDFをするチームという認識があります。

今シーズンに関しては激しさに加えて動き・身体にキレが非常にあるように感じます。

昨シーズンから田原さんがS&Cとして加入された事が大きな要因なのではと思っているのですが、昨シーズンから継続されている事、今シーズンから新たに取り組まれている事があれば教えてください。

 

田原

昨シーズンチームに加入した1年目はトレーニングをするという習慣を根付ける事に注力しました。

頻度としては最低週2回トレーニングを実施していました。

さらに体脂肪率を下げる事を選手には常に伝えていました。

昨シーズンは全体的に体脂肪率が高かったのですが、今シーズンのシーズン開幕前の目標を体脂肪率12%以下に設定しましたが、ほとんどの選手がクリアできました。

昨シーズンから継続して伝えているのでそこが大きかったのではと思います。

 

 

ちくわ

トレーニングは勿論ですが、他に何が大きな要因だったのでしょうか。

 

田原

コロナウイルスの影響でシーズンが途中で終了となりました。

オフシーズンが長く確保できたということでやはりトレーニングの時間を多く確保できたという良い点がありました。

 

 

ちくわ

なるほど。

 

田原

トレーニングにはジェネラル・フィジカル・プリパレーションGeneral Physical Preparation)というものがあります。

ストレングスからパワーに変換できた事でコロナウイルスで制限などもありましたが、上手く時間などを活用できたオフシーズンだったと思います。

 

ちくわ

コロナウイルスで調整が難しかったとお話しされるチームが多かったのですが、田原さんのお話を聞くと逆にコロナウイルスの影響を上手く利用した事で今シーズンの身体の状況を維持出来ているという事ですね。

 

田原

秋田自体がコロナウイルスの件数も少なく、また施設も使用制限の影響も実施出来たことも大きな要因ですね。

 

 

ちくわ

秋田に加入された当初はトレーニングを習慣化する事を力を入れられたとお話しされましたが、海外と比較して日本のトレーニングに対する意識や質というのはどういった印象をお持ちですか。

 

田原

主観にはなりますが、日本のトレーニングはボディービルディングがメインな印象を受けます。

選手の経験を聞くとベンチプレス、スクワット、デッドリフトといったパワーリフティングを主に行なってきたと聞きます。

パフォーマンスを変えるにはパワーが必要で、そこまでトレーニングが出来ている選手が少なかった印象を受けます。

圧倒的に日本はS&Cの数も少ないですし、アメリカと比較するとワンテンポ遅いのではないかと思います。

勿論、日本でも勉強熱心で海外にも足を運んで勉強されているコーチもいますが、やはり数に限りがありますし、そういった点では足りていないと主観ですが感じます。

 

 

ちくわ

おっしゃる通り、BIG3をやっておけばいいのではといった風潮もあります。

本職の方に話すのは非常に恐縮なのですが、私もメディカルの立場でありながらトレーニングの指導をする時があります。

これは良くないと感じながらも人手不足もあり、どうしてもやらなければならないケースもあります。

 

田原

そこも問題ですよね。

メディカルのトレーナーがストレングスをやってしまっているので、ケガの予防までは出来てもパフォーマンスのアップまでは・・というと疑問を受けますよね。

やはりS&Cの数の問題もありますが、そういった点も今後変えていけたらなと思っています。

 

ちくわ

大学の1部やインターハイに出場する高校だったりは外部からのコーチが入ったりはしていますが、そこから外れているチームはきちんとトレーニングを指導するコーチがいないというのが今の現状ですよね。

 

田原

そうですね。

プロ選手でも中には自分でトレーニングメニューを考えてやっていた選手もいたり、逆に監督からトレーニングをするなと止められたりした選手もいたそうです。

適切な負荷でしっかりとした指導を受けれる環境にはしたいですね。

 

 

ちくわ

ストレングスに注目が集まったのが最近な印象を持っています。

 

田原

BリーグでもS&Cがチームに就任しだしたのも最近ですもんね。

もっとS&Cの価値を上げるために頑張らなければいけませんね。

 

〜秋田から世界へ〜 田原 慎太郎S&C Part.2

2021年3月14日

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