〜 地域に根差すチーム作り 〜阿部 理一トレーナーpart.3

〜 地域に根差すチーム作り 〜阿部 理一トレーナーpart.2

2021年2月8日

 

ちくわ

選手に関してですが新潟出身の選手が帰ってきたくなる環境があるのは素晴らしいことですよね。

 

阿部

#7 五十嵐選手や#23 佐藤選手初め今シーズンは新潟出身の選手が多いですね。

また千葉ジェッツふなばしの富樫選手も新潟出身ですし、新潟のバスケは熱いですよ。

昨シーズンまで所属した今村選手は移籍しましたが、佐藤選手が帰ってきてくれたりとブースターからすると嬉しい事なのではないかと思っています。

プロなので移籍は当然起こり得る事です。

ですが他チームからオファーがある中で地元を選んでくれた選手には感謝しかないですよね。



ちくわ
記事関係ないけど、バスケットLIVE登録まだの方は是非!!!

 

 

ちくわ

阿部さんも新潟出身で帰ってこられた形になりますよね。

 

阿部

そうですね。26歳までは関東にいました。

4年間新潟アルビレックスBBでお仕事させてもらって、サンレーブス東京で1年、栃木ブレックスで3年間働いた後また帰ってこさせてもらいました。

やはり地元に貢献したかった思いはあったので。

 

 

ちくわ

地元に対する思いの強さを感じます。

 

阿部

本当にその通りで、なんとしても新潟でやりたいという思いはあります。

 

 

ちくわ

地域とプロチームが協力体制にあるのが一番の理想ですよね。

 

阿部

そうですね。

アオーレの会場にぜひ来て下さい。

地域密着感は強く、会場内の雰囲気もすごく臨場感があります。

アリーナの外に出れば役所なんかも近くにあり会場と地域の密着度が伝わると思います。

 

 

ちくわ

是非、また足を運ばせていただきます。

東京サンレーヴス、栃木ブレックス(現・宇都宮ブレックス)を経て新潟アルビレックスBBに帰ってこられましたが、出られたからこそ気がついた新潟の良さを教えてください。

 

阿部

先ほども話しましたが地域と密着している所をさらに感じましたね。

地方だからこそなのだと思うのですが、外から見ていると地域との連携性を強く感じましたね。

 

 

ちくわ

スーパーリーグから新潟アルビレックスBBにトレーナーとして帯同されていますが、これはどういった経緯でトレーナーになられたのでしょうか。

 

阿部

アップルスポーツカレッジで教員をしていた時、上司と当時のHCと話す機会があり、意気投合したのがきっかけです。

オフの日にトレーニングを指導する事になったのが一番最初のきっかけですね。

それを機に試合の帯同をする事になりました。

 

 

ちくわ

教員をしながらトレーナーとして関わっていたという事ですか。

 

阿部

そうです。

そこから3年程は兼任で関わりました。

途中から専任トレーナーとして関わらせてもらいました。

 

 

ちくわ

bjリーグ時代は大阪エヴェッサとの決勝戦が思い出されます。

 

阿部

懐かしいですね。

当時の大阪エヴェッサの外国籍選手のレベルはリーグを見渡しても高かくてたち打ち出来ませんでしたね。

当時の選手が今のリーグでどんな風に戦うかというのも観てみたいですね。

Bリーグの外国籍選手のレベルもかなり上がっているのでね。

 

 

ちくわ

NBAやユーロリーグからも選手が来る時代になりましたもんね。

 

阿部

本当に。考えられない時代になりました。

 

 

ちくわ

ストレングスとトレーナー両方を兼任されていますが、資格に関しては学生時代から修得しようと考えられていたのでしょうか。

 

阿部

ストレングスに関してですがNSCAのCSCSを修得しています。

これは大学卒業後、東京で仕事した後アップルスポーツカレッジに教員として転職したと同時に修得しました。

ATに関しては学校から推薦を得て修得しました。

これは学校がまだATの認定校になっておらず、認定校になるには専任教員がATの免許を持っている必要がありました。その際に自ら志願してATの免許を修得しました。

ちくわ

タイミングも非常に良かったのですね。

 

阿部

今は推薦を得るのも大変ですもんね。

本当に運が良かったと思います。

 

ちくわ

長岡市のスポーツ協会のお話を聞かせてください。

どういった取り組みをされているのでしょうか。

 

阿部

大きくは啓蒙活動ですね。

Drと一緒に指導者向けに研修会を開いたりしていました。

他には中学・高校に行ってテーピングの巻き方の指導など協会発信で行う予定でしたがコロナウイルスの影響で延期になりました。

目的として、強豪校だけがトレーナーなどのサービスが受けれるのではなく万人に

きちんとした事を提供したいと考えています。

これは私の思いですが、今後はデータ収集なんかは必要だと思っています。

ある選手やチームを追う事でその中からプロになった選手のデータは参考になると思います。

そういった環境を作るには学校単位で協力も必要になるのでハードルはかなり高いですが実現に向けてやっていきます。

 

ちくわ

大事ですよね。

地域とプロチームの協力もそういった所から生まれるのかなと感じますね。

この協力関係を築くにはどういったことが必要になりますか。

 

阿部

やはりwin-winの関係を作り上げる事ですよね。

どちらかが損・得するというわけではなく、地域の青少年の育成や発展の向上が今後、我々のチームを助けてくれるかもしれません。

チームとしては優勝という結果を出すことが地域が盛り上がるためには必要かと感じます。

そうなれば優勝して地域に貢献、そこからバスケットに興味を持った青少年がバスケットに情熱を注いでくれる。そういった循環が必要ですよね。

チームが愛される存在になることが地域貢献となり、皆さんの日常になる事が重要ですね。

 

ちくわ

行政を巻き込んで一大ムーブメントが必須ですね。

阿部さんがトレーナーとして大事にされている事を教えてください。

 

阿部

奉仕する気持ちですかね。

若かろうが先輩だろうが尊重しあえる関係を築くことが大事だと思っています。

医療の現場でも通ずる部分があると思うのですが、ホスピタリティがないとできないと思います。

トレーナーも同じでチームのため、選手のためという意識を持って仕事をするべきだと思っています。

人を教育する場面で上から強制的にする場面があると思うのですが、そうではなくお互いを尊重し合う。

奉仕の心を持って仕事には励んでいます。

中にはBリーグのトレーナーという肩書き欲しさにトレーナーを志願する者もいますが、それはベクトルが選手やチームではなく自分に向いていません。

それでは上手くいかないので奉仕の心でベクトルは自分ではなく選手やチームに向ける必要があります。

 

ちくわ

そういった事から今現在トレーナーを目指している学生にメッセージをお願いします。

 

阿部

Bリーグだけでなく、他のスポーツ界でも通ずる部分なのですが、ボランティアでもインターンでもいいから先ずは現場に足を運ぶという事。

飛び込むことが大事だと思います。

そこから必ず人伝で話が来ることがあります。

アルバルク東京の五十嵐トレーナーは私が教員時代の教え子で、まめに連絡を取っていたり情報を自ら得ていた事が今の結果に繋がっています。

〜勝利への俯瞰的視点〜五十嵐 清トレーナー part.1

2020年6月2日

私自身も東京サンレーヴスや栃木ブレックス(現・宇都宮ブレックス)に入社出来たのも人伝でご縁をいただいた結果です。

今、所属している新潟アルビレックスBBも当時の上司が繋いでくれたご縁です。

自ら飛び込まない限りはチャンスは巡ってきません。

思いを自分の中に置いて置くのではなく外に発信することで人伝で巡ってくる話があると思います。

賛否あるかと思いますが、先ずは報酬を度外視して現場に飛び込む勇気が大切だと思います。

勇気を持って是非トライして欲しいですね。

 

ちくわ

阿部さんのお話から背中を押してもらえた学生は多いのではないでしょうか。

では次に新潟アルビレックスBBの魅力を教えてください。

 

阿部

地方の小さいクラブですが、その分様々な方と近い関係性で協力しており、また地元愛が皆さん強く会場でもブースターの方と非常に近い距離で接することができる事です。

近い距離で応援できるというのは非常に魅力の一つです。

我々もバスケットだけを行うのではなく、様々な地域貢献を通して協力関係を構築している点が魅力だと思います。

2年前にあった中地区優勝を地元のアオーレ長岡のセンターで達成したいですね。

 

ちくわ

楽しみにしています。

では最後に新潟アルビレックスBBのブースターへ一言お願いします。

 

阿部

節目の20年になりました。今まで応援してくださった方、プレーした選手やスタッフの思いを集約して新潟の伝統を守りつつ地域に根ざした魅力ある強いチームにこれからもしていきたいです。

これからも皆さんにご指導いただきながら皆さんと一緒に成長できるチームになりたいです。

今は負けが先行していますが皆さんに応援していただけるよう頑張ります。

変わらぬ応援をお願いいたします。


 

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