宇都宮ブレックスを支えるストレングス&コンディショニングコーチの眞田 崇さんに今回、お話を伺いました!
ストレングス&コンディショニングコーチとは主にパフォーマンスの向上と傷害予防を目的としてトレーニングなどを指導される役職を指します。
今回はトレーナーではなくストレングスコーチとしての視点から、更には車椅子バスケットボール日本代表トレーナー時代、そして宇都宮ブレックスについてお話し伺いました!!
眞田S&C インタビュー
眞田
よろしくお願いします。
先ず、どのチームも感染予防対策を徹底しており、PCR検査も2週間に1回実施して選手やスタッフの安全に配慮してシーズンを送っています。
チームとしても、成績もチーム状況も良いのでこのままシーズン乗り越えていければと思っています。
2週間のバイウィーク前に#0 田臥選手が復帰すると言う嬉しいニュースもありました。
田臥選手のコンディショニング等もされていましたか?
📰B.TIMES vol.6📰
“田臥勇太が370日ぶりにコートイン”🎂27歳の誕生日に27点差から大逆転!
🤴地元・上越のスター 五十嵐がMVP
👍BIG PLAY:名古屋D#21 笹山 貴哉#Bリーグ #BTIMES pic.twitter.com/8rrFyJnuUm— B.LEAGUE(Bリーグ) (@B_LEAGUE) November 16, 2020
眞田
さらにチームの状況を良くする嬉しいニュースですよね。
私がチームに加入した段階ではチーム練習にはまだ参加されていませんでした。
トレーナーと一緒にバスケットの基本的な動きの部分から調整などをしていました。
8月くらいから徐々に部分的な自主練習から開始し、徐々に負荷量を上げながら今に至りました。
#0田臥選手の復帰はチームとしても、リーグ全体としても待ち望んでいましたからビッグニュースでしたね。
眞田さんは昨シーズンまで、島根スサノオマジックにてトレーナーとして所属されていました。
メディカルの要素が強かった印象ですが、今シーズン宇都宮ブレックスではストレングス&コンディショニングコーチとして加入されています。
ここはどういった経緯で契約に至ったのでしょうか。
眞田
宇都宮ブレックスがストレングスの要素を兼ね揃えたトレーナーの経験があるスタッフを探しているというお話を聞きました。
それを聞いてアプローチをし、チームと契約していただいたという流れです。
というとチーム自体もストレングスを強化しつつ、メディカル体制をさらに整えたいといった事が予想できますね。
現在、チームのメディカル側には山口さん、松山さん、吉原さんの3人に加え眞田さんもメディカル経験があるので強いですよね。
眞田
そうですね。
遠征では山口さん、松山さんが基本的には対応されています。
ケアなど足りない時は僕もサポートを行う体制になっています。
なるほど。
4人メディカルができるといった体制はBリーグ全体を見渡してもないのでかなり充実していますね。
眞田
Bリーグ全体を見てもメディカルに関して、B1は2人、多くても3人のところがほとんどだと思います。
ここは宇都宮ブレックスの強みだと思っています。
具体的な宇都宮ブレックスのメディカル体制として、どういった形になるのでしょうか。
眞田
他のチームと大きくは変わりませんがテーピング、練習・試合後のケア、練習の準備を含めて行っています。
選手がケガをした時などには病院に帯同し、チームDrとの相談も行います。その流れからリハビリのサポートを行っています。
今シーズンに関してはPCR検査の管理・確認を行うという事も新たに加わりました。
眞田さんの役割はどういった事をされているのでしょうか。
眞田
私自身の役割としては、練習時の全体ウォーミングアップ、選手個人の練習前プレウォーミングアップを行っています。
また練習後には運動負荷が足りていなかったり、ウェイトスケジュールを考慮しながら追加でラントレーニング(特に若い選手)やチューブで全身のエクササイズ、マットなどを使用してのエクササイズを行っています。
ウェイトトレーニングに関しては現在シーズン中なので週に2回実施し、トレーニングのサポートをしています。
Bリーグの選手は皆さん筋骨隆々な印象ですが、宇都宮ブレックスの選手はかなり大きい印象を受けますね。
時間なども決まっているのでしょうか。
眞田
1人あたり40分〜1時間は行っています。
個人的には日本人選手だと#9 遠藤選手の筋肉は注目しています。
眞田
#9 遠藤選手はチーム内でも重い重量を上げますし、下半身もかなり強いですね。
強靭なDFの基盤となっています。
昨年、島根スサノオマジックではメディカルの方でのご加入でした。
昨シーズンはどういった内容の業務をされていたのでしょうか。
眞田
トレーナーとして選手のケアや応急処置など全般です。
怪我をしたときの病院帯同とその後のリハビリ実施までですね。
現在、ストレングス&コンディショニングコーチですが、昨シーズンの経験が今活きている点を教えてください。
眞田
メディカルを1年間経験した分、怪我の予防に対してさらに注力するようになりました。
選手は「試合に出場する」ということがとても大切なので、ケガをした選手は復帰が遅れてしまうと、
次の契約にも響いてしまうこともあります。
人生が変わってしまうかもしれない。それらを踏まえてもケガ予防の重要度はとても高いと思っています。
メディカルに加えて、ストレングスを行う事でパフォーマンスの向上だけでなくケガの予防にも繋がるということを意識しています。
これは昨シーズンメディカルとして活動していたことででより意識すべき点だったと学べました。
今回2週間のスケジュールの空きがあります。
15試合戦ってきて選手の疲労度はいかがですか。
眞田
10月18日(土)・19日(日)の千葉ジェッツ戦、21日(水)のアルバルク東京戦、さらにその週末の24日(土)・25(日)がサンロッカーズ渋谷戦と、東地区のライバルとの試合が全てアウェーで続いた時は正直、疲労が蓄積していました。
次の週、28日(水)にホームでレバンガ北海道戦を終えた後の土日は試合がなかったので、そこで一息つけました。
それ以降は少し落ち着いた印象ですね。
よろしくお願い致します。
2020−21シーズン、コロナ禍でリーグ全体を通して緊張感のあるシーズンかと思います。
その中で現在(11/18現在)、宇都宮ブレックスは14勝1敗と東地区1位、リーグ全体でも1位をキープしています。
ここまでのシーズンの感想をお伺いしてもよろしいでしょうか。