―埼玉ブロンコス、東京サンレーヴスにメディカルトレーナーとして関わられています。
今シーズンも関わっているんですか?
玉川
東京サンレーヴスは今シーズン、オーナーが代わって契約が切れたので昨年までです。
埼玉も今年からはインターンの方に頑張ってもらっています。
なので、僕が関わったのは昨年までの2年間になります。
―ちなみに、どういった過程で関わることになったのですか?
玉川
会社からの派遣で関わらせてもらいました。
まず、東京サンレーヴスに関わっていました。
翌年はブロンコスも関わることが決まって、その年は2チーム受け持っていました。
―日程って非常に過密だったのでは?
玉川
どちらもメディカル担当として、週に1回関わらしてもらいました。
当日は、メディカルの必要な選手の状態をチェックして、常駐トレーナーに伝えるということをしていました。
SOAPシートなどに記載し、情報は共有していました。
―もちろん、治療とかもされていたのですよね?
玉川
はい。
その情報も、トレーナーに伝えて情報共有していました。
今、こういう状態だからケアの時は、こういう事をしてください、などですね。
―会社経由で関われるというのは非常に大きいですね。
玉川
プロに関わる、といった場合は会社経由ではないと厳しい面もあると思います。
もちろん、個人でも行ける人はいます。
ただ、PTの場合、病院勤務が主になるので、中々厳しいです。
PTがプロに、というのはハードルが高いのではないかと感じています。
―これはプロだけでなく、中学生・高校生にも共通するかと思うのですが、PTの認知度がまだまだ低いと感じています。トレーナーを選ぶ基準はATが有利なのかな、と感じています。もちろん、ATの方が専門に近いとは思いますが。
玉川
そうですね。
個人にもよるとは思います。一概には言えないですけど。
これは僕も含めてなのですが、仕事としてPTはまだ捉えていないと思います。
プロとして、接するのではなく、漠然と「スポーツに関わりたい」と言っている方が多いのではないかと感じています。
ATはやはりプロ。それが仕事で稼がなくてはいけないので、ガツガツしています。
言い方は悪いですが、PTは病院勤務の片手間でやっている感はあります。
―確かにおっしゃられているように、漠然と「スポーツに関わりたい」と言っているPTは多いかもしれないですね。
玉川
もちろん、それが悪いわけではないです。
そこから、やりたい事が見つかるかもしれませんし、これじゃなかったといった気づきになるかも知れませんし。
ただ、スポーツに関わることを目標にすると、いざ関わった時にそこがゴールになってしまうのは懸念材料ではありあます。
なので、スポーツに関わりたいPTに関しては細分化する必要があると思います。
仕事にしたいのか、ボランティアでもいいのか、一人で関わりたいのか、競技でないとだめなのか、といったところまで考える必要があります。
―プロに関わる中で大変だったことがあると思うのですが、教えてもらっていいですか?
玉川
ケアする時間はすごく少なかったです。
そこで結果を出さなければならないのは大変でした。
10分くらいで評価・治療になるので、自分の中で焦りも持ちながら関わっていました。
選手も練習しないといけないので、ずっとリハビリをしているわけにはいかないんですよね。
―確かに。選手からしたら練習することが仕事ですもんね。
現在はインターンで募集した方が関わられていると思うのですが、あれはPTだけですか?
インターンをすることでメリットを教えて頂いていいですか?
玉川
PT現職者が3人、学生が1人います。
このインターンのメリットとして、個人のブランディングが出来る、といった事があります。
会社に入ってチームに関われば、そのチームでトレーナーをやってた、と言えます。
名刺代わりにもなりますし、次の仕事にも活きます。
インターンという制度を利用して、チームに関わることが出来る道が出来れば、PTでトレーナーになりたい人の道筋になります。
あとは、システムを学べるのが大きなメリットです。
―確かに。僕も募集があったのを見てたので参加したいな、と思いましたけど・・遠いですね。
今回、お話を聞いて感じたのはやはり、熱量ですね。
そうですね。
PTとして、プロスポーツに関わるのであれば病院を辞めるくらいの覚悟をもって学んでいく必要がありますね。
そうじゃないと、ずっと現場で働いているATには勝てないですし。
あとは、目的を明確化しないといけないですね。
熱量!!!
今回の話はこれにつきますね。非常に熱い話ありがとうございました。
実はハンナリーズの松田ATも合同会社Quest出身なんです。
ここでは書けないことも聞いたので(笑)気になる方は玉川さんまで(笑)
12/22に行われる、
【スポ生】
の企画者としても動かれており、玉川を聞きたい!
スポーツに関わっている医療者の方はチェックです!
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