福田
正直、何も感じていませんでした。
と言うのも僕は上のカテゴリーを全く知らなかったんですよ。
バスケをするには不届者でして(笑)
進学する際に想像も何も体験会で参加した練習が全てでした。
試合に関しても相手チームの事を全く知らない状態で、そのくらいのマインドの中学生が進学して思うのが
「2mくらい俺が倒してやるよ」
だったんですが、洛南高校と対戦し自分の全てをボコボコにされてそこから頑張るといった感じでしたね。
1つ学年の代は今の日本代表ですもんね。(竹内兄弟)
福田
中学時代は帰宅部と卓球部と聞いていたので倒せるんじゃないかと思っていましたが・・・すごかったですよね。
福田さんにとって洛南高校はどういった存在でしたか?
福田
1、2年の時は竹内さんだったりすごい先輩がいたから強くて、でも自分達の代では勝てるだろうと思っていました。
それでも・・・強かったですね。
僕の嫌いな類の練習の量が違うんだろうなとは常に感じていました。
倒すべき存在がいてくれて良かったと言う思いと進学先が洛南高校じゃなくて良かったなという感じですね(笑)
その後の進学先の法政大学では洛南の深尾選手などともチームメイトになりましたね。
法政大学は練習時間も短かったり環境が厳しかったとお聞きしました。
福田
環境に関しては附属の高校で19時開始から21時までで他の大学とは練習時間は短かったみたいですね。
トレーナーも僕らの所にはいた事無かったり全て自分達ででしたね。
ウェイトルームに関しては法政大学のアメフト部と一緒になる事が多かったのですがアメフト部が強く圧倒されてあまり使えなかったり、コーチからも指導が何かあった訳でもなかったですね。
福田
そうですね。
痺れを切らしてと言いますが僕たちのためにコーチに転身しました。
そこから団結力が高まった結果が最後に出たという感じですね。
インカレは準優勝、準決勝は3OTの大熱戦でしたね。
延長戦で福田さんの活躍は今でも覚えています。
福田
ありがとうございます。
本当に最後に結果が出て良かったです。
高校の時もそうだったんですが、自分らの代になるとなんか出来そうな感覚になるんですよね。
そこから卒業後、社会人リーグ所属の日本無線に所属されましたね。
日本無線では日本一を何度も達成されました。
日本一というのは社会人になって初めて達成されましたが、そこで福田さんの中で何か感じた事はあるのでしょうか。
福田
素直に初めてだったので嬉しかったですよ。
ただ自分の貢献度の高さで獲得した日本一ではなかったんですよ。
入社してしばらくもバスケに真摯に向き合ってなかったので達成感があった訳ではないです。
なるほど。
特別な感情になった日本一はありましたか?
福田
UNDERDOGに加入してからの北海道での大会ですかね。
そこでの日本一が特別な感情を初めて抱いた感じでしたね。
福田
はい。
僕のバスケ人生はそこから大きく変わりましたね。
福田
タイミングがたまたまあったというのが正確ですね。
ストリートボーラーという存在は知ってはいたのですが僕が斜に構えていたというのもあって見ていなかったんですよ。
KING OF THE ROCKという1対1の大会が面白そうだなと気になって出場しました。
予選の決勝まで行ったんですがシュレックに勝てずでした。
それでもなんとか本戦に出場できました。
ストリートの試合なんてそれまで出場した事もなかったので色々衝撃でしたね。
また落合(落合知也選手/越谷アルファーズ所属)とマニ(眞庭城聖選手/茨城ロボッツ所属)とM21(三井秀機)さんの姿を観てその3人がめちゃめちゃかっこよかったんですよ。
落合は大学の後輩、マニは他大学ではあるんですが弟と同期だったのもありUNDERDOGでやっているのは知っていたのですが、実際ストリートでのプレーは観てはいなかったんですよ。
ただドンドンかっこよくなっているな・・とは感じていて、なんでだろうとずっと思っていました。
福田
M21さんはそこで初めてプレーを観たのですが喰らっちゃって・・・。
前年度のチャンピオンとして出場されていたのですが、大会前に怪我をして足を引きずっていたんですよ。
前年度は勝負所での3Pを武器に勝ち上がったのですが、マニとの勝負では3Pで勝負できるのにそれをせず、マニに対して身体をぶつけてリングに向かっていく姿勢だったり・・言葉は発していないんですが何かを教えるかのように1on1するシーンは熱くなりましたよね。
試合後に健闘を讃えあって話している姿を観て、後から聞いたら
「落合と戦うことになるけど、そんなんじゃ勝てないぞ」
と伝えていたみたいです。
落合のプレーに近いプレーをして思いを託していた。そんな戦いを観て何も感じない訳がない・・・。かっこよかったですね。
落合とマニの2人はM21さんと出会ったからこんなにかっこよくなったんだな・・とその時感じました。
そこからバスケに対して真剣に向き合っている人たちと一緒にやりたいと思い、加入させていただきました。
実際、東山高校に進学された時はどういった感想を持たれたんですか?