〜選手のキャリアを守るために〜 森田 憲吾トレーナーPart.3

〜選手のキャリアを守るために〜 森田 憲吾トレーナーPart.2

2020年10月2日

 

写真提供元:広島ドラゴンフライズ様

ちくわ

動き変化させないといけませんよね。

実際、捻る上で大事な事は森田トレーナーの中で何がありますか?

 

森田

大前提として骨盤と肩甲骨をどれくらい能動的に動かすかというのがテーマかと思います。

ただそれを行うには胸郭だったり脊柱が柔らかくないといけないと思っています。

うちのチームに長く所属している選手は僕と長く仕事しているので骨がしなってきます。

新加入の選手をみると関節が硬いのは勿論なのですが、骨自体が硬い選手が多いです。

なので新加入の選手には僕の肘を骨にぶつけて骨に刺激を加えています。

 

 

ちくわ

骨に刺激!

なんだか凄そうですね!

 

森田

骨にも栄養と刺激が必要です。

それを行う事で可動域なども上がってくるんですよ。

 

 

ちくわ

痛そうですね(笑)

 

森田

悶絶してます(笑)

 

 

ちくわ

選手の捻り、しなりは森田トレーナーはどう言った評価をされているんですか?

 

森田

例えばですが、よくアップの前にチェックする事としてスコーピオンなどは実際にやってますね。

 

ちくわ

なるほど。

背骨のしなりは本当に重要だと感じているので専門的な話にはなっていますが、選手や指導者にも参考になるのではないかと感じます。

 

森田

伝わりますかね(笑)

自律神経の観点から考えても脊柱・胸郭は無視できないんですよね。

 

 

 

ちくわ

そうですよね。

かなり勉強になります。

話が変わるのですが、森田トレーナーが理学療法士を志した理由をお聞かせください。

 

森田

本当は体育部の大学に行きたかったんですよ。

当時は野球部に所属していて将来は体育の先生、指導者になるのが夢だったんですが・・・最後の大会前に足の骨を骨折しました。

それが粉砕骨折でタイミングも悪く、大学のセレクションを受けれませんでした。

そんなショックの最中ですがリハビリを受けていました。

当時は理学療法士という存在を知らなかったのですが、初めてそう言った職業に触れ、それがきっかけで進学先を探しました。

 

 

 

ちくわ

そこから理学療法士の養成校に進学されて飛翔会の方へ入職されたんですね。

 

森田

そうです。学生の時に実習にも行かせてもらいました。

暗黙の了解で入職しました(笑)

 

 

ちくわ

学生時代の勉強はどうでしたか?

 

森田

自慢ではないですが補修ばかり受けていましたよ(笑)

好きな事ばかり勉強していたのでかなり偏っていましたね。

5択が苦手でそれよりも“こういうケースにはどうする?“といった記述式の問題の方が好きでしたね。

 

 

ちくわ

なるほど。

 

森田

今の考え方もそうなんですが、人を診ているので答えがある訳ではないんですよね。

その人の問題を考える必要があります。

答えはこれだよ、といった問題は苦手でしたね。

 

 

ちくわ

ありがとうございます。

学生時代からスポーツに関わりたい思いがあったんですか?

 

森田

そうですね。

元々スポーツに関わりたかったというのもあります。

病院で働くのが嫌いだった訳ではないんですが、外で活動している方が好きでしたね。

 

 

ちくわ

理学療法士を志す理由としてスポーツに関わりたいという思いを持っている方が一定数いると思います。

進学してスポーツは狭き門だとか言われて諦める子たちも多い現状です。

学生たちに森田トレーナーからアドバイスなどはありますか?

 

森田

やらなければいけない事として、若いトレーナーを育てる事だと思っています、

彼ら彼女らの熱い思いの火を消さないためにも、僕自身セミナーでも伝えていますし、見学の受け入れなんかもいつでも良いよと伝えています。

その時は僕自身の持っているものは全部見せるようにしています。

ただスポーツの現場に関わる事として、楽しい事ではあるんですが、その裏ではしんどい事も勿論あるよと言うのは伝えなくてはいけないと思っています。

 

 

ちくわ

全て伝えてくれるのはありがたい事ですね。

 

森田

30代、40代になる僕ら世代がBリーグのトップでトレーナーをやっていて若い子達に道を示す事。

これが今の僕らのすべき事だと常々思っています。

学生さんはその示された道を選択肢として上手く使ってほしいなと思います。

 

 

ちくわ

Bリーグの発展に伴い、トレーナーの需要も高まります。

是非、その道に上手く乗っかってほしいですね。

色々な競技に関わってきた中での森田トレーナーの強みを教えてもらってよろしいでしょうか。

 

森田

そうですね。

昨年から堀田HCと話をしていて取り組んでいる事があります。

土日が試合であれば月曜日はオフで火曜日は午前中にウェイトをして、午後からは僕のトレーニングになるケースが多いです。

そのトレーニングの中でバスケの動きではない事を取り入れたりしています。

 

 

ちくわ

例えばどんな事をされているんですか?

 

森田

例えば陸上のハードルやボクシング、野球のゴロ捕りなんか行っています。

バスケの選手って上に飛ぶ事は非常に多いんですが、重心を下げれない選手が非常に多いんです。

骨盤を立てた状態で下げれないという事です。

促したい動きを出す際に、バスケの動きよりは他種目の競技を入れる事で促せていて反応はすごくいいです。

 

 

ちくわ

動きを変える事で身体に良い反応出ますもんね。

 

森田

いい身体の動きをする事で自分も楽になるんですよ。

というのはケアも楽になるんですよね。

要は動くべき関節がしっかり動いてくれていればケガにも繋がりにくいなとここ数年は手応えを感じています。

 

 

ちくわ

動くべき箇所が動いていないからケガに繋がるという事ですね。

 

森田

そうです。

そこに関しては年々本当に面白くなってきています。

〜選手のキャリアを守るために〜 森田 憲吾トレーナーPart.4

2020年10月3日

 

 

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