【平澤耕史】バスケットボール学会登壇者にインタビューVol.1

2019年4月4日

 

 

ちくわ

今回、シュートフォームについての発表でした。

 

体幹とリリースポイントについての内容でしたが、股関節についてはどうお考えですか?

 

平澤

最近、体育館でも

 

「股関節を使う」

 

と言った言葉が聞かれるようになりました。

これは指導の水準が上がっている証拠であると思っています。

 

つまり、身体の使い方がよくなればバスケも上手くなるといったようなことだと思われます。非常にいい傾向だと思っています。

シュートにおいてもそうですが、人間であり、地球上で運動する以上、股関節はとても重要です。

 

パフォーマンスを向上させる上で、股関節の機能向上は欠かすことはできないと思います。

 

つまり、股関節の重要性は前提だと考えています。

その上で、何かを語れるような人が増えてくると、また指導のレベルは上がるんじゃないかと考えています。

 

 

 

ちくわ

Twitterとか見てても、

股関節股関節股関節股関節股関節

股関節股関節KOKANSETU

 

とまるで呪文のように股関節信仰の投稿が多く上がっています。

 

僕個人としても、股関節は重要と捉えています。

股関節を使うのは大前提だと思っています。

 

その中で、膝!

これに関して色々お聞きしたいのですが、膝めっちゃ使いますよね?

 

 

平澤

バスケのシュートにおいて、膝は非常に重要です。

 

時折、こういった話をすると、スクワットの動作を例に挙げる方がいます。

 

ちくわ
いますね。

 

平澤

「スクワット動作で膝がつま先より前に出てはいけない」、

であったり、「膝の使い過ぎは痛みにつながる」

 

といった話になることがあります。

あるいは強い力を発揮するには股関節が重要であるといった話。だから股関節を使えと。

 

 

 

否定はしませんし、股関節が重要なのは前提です。

ただ、股関節でシュート打てますかって話です。

 

 

ちくわ
膝伸ばさないとね。

 

 

平澤

そうなんです。

誰がなんと言おうと膝は大事です。

 

バスケのシュートにおいては膝をいかにうまく使うがポイントになると考えています。

あと、指導にも問題があります。

 

筋力のない時期に

 

「しっかり膝を曲げて」

 

は伝統的によくない指導かと思っています。

 

 

 

ちくわ

言葉は難しいですからね。

 

「DFの腰を落とせ」と言った表現も難しいですからね。

 

 

 

平澤

 

ほんとその通りです。

指導者の声掛け・指導で選手をつぶす事なんてありますからね。

 

 

ちくわ

発表の内容に戻るんですけど、リングに対する体幹の向きと言うのはリリースポイントがゼロポジションの位置にあたると考えています。

それに応じて体幹が傾いているといった考えでよかったですか?

 

 

 

平澤

その通りです。

今後、学会の報告内容も含めたシュート理論を資料に公開する予定にしています。

 

 

 

ちくわ
B-MSL(ブログ)とは、どういった御関係なんですか?

 

 

 

平澤

大人の事情がありまして。(笑)

アドバイザーといったところです。

 

ちくわ
シュートフォームの応募は結構ありますか?

 

平澤

申し訳ありません。

このサービスに関しては運用などを研究中で、そっとしておいて頂けると助かります(笑)

応募は「月2回」までとしています。

今これ以上になると、色々滞ってしまいそうです。

 

ちくわ

今後、平澤さんの活動として、どういった事を中心にされる予定ですか?

 

平澤

  • シュート理論の構築・普及
  • 障害予防活動
  • フィジカルテストの普及

 

と言った感じですかね。

 

仲間募集中です。(笑)

 

 

ちくわ
埼玉遠いっすね(笑)

 

平澤

ですよね(笑)

 

 

ちくわ
ちなみに、オリンピックのボランティアには申し込みはされました?

 

 

平澤

していません。

PTとして全くの戦力外ですし、道案内などをするにはモチベーションが足りませんでした。

 

 

 

ちくわ

いや、一緒ですよ(笑)

参加出来たら貴重なのかもしれませんが・・・ね(笑)

 

2019年はワールドカップ、2020年は東京五輪。

 

日本のバスケ熱はここから高まっていくと思います。

日本のバスケはどんな風に変化すると思いますか?

 

 

 

平澤

実はあまり楽観視はしていないんですよね。なぜだか説明はできる訳でもないのですが・・・

日本プロ野球が約90年、つまり90歳。Jリーグが26歳とすればBリーグはまだ3歳です。

 

ここからまだまだ混乱や問題が起こると思っています。後だしの利点を十分に生かして、成長いって欲しいと思っています。

なんか偉そうですね(笑)

 

 

 

ちくわ

いやいや!バスケを愛するが故ですよ!

最後に平澤さんの夢を教えてください。

 

 

 

平澤

夢ですが・・・

3本柱ですね。

 

1つめが

BMSLシュート理論の普及

全国で共通したシュートの概念にしたいです。

 

 

 

ちくわ

まだまだ確立されていませんもんね。

楽しみにしています。

 

 

平澤

2つめが「障害予防活動

 

これに関しては痛みで困る選手を限りなく0にしたい。

BMSLのブログなどにアドバイザーとして関わっていますし、オンラインを使って発信できればと思っています。

 

 

ちくわ
僕も最初のころは書いていたんですが、最近はインタビューばかりです(笑)

 

平澤

3つ目が「フィジカルテストの普及

 

ミニバスから大人までできるテストの作成、データベースの構築により全国の選手が比較できるようなものを作りたいです。

 

 

ちくわ
ミニから大人まで、となると中々大変そうですね。

 

 

平澤
そうですね。

あえてそこにチャレンジする!といった感じです。

10年計画です!

 

 

 

ちくわ

10年計画!!!!

この3つの夢が叶っていることを、2029年!

楽しみにしています!!!!!

 

 

さいごに

同じ職業の理学療法士の方に話を聞く機会は少ないです。

 

その中でバスケットボール学会での発表や、学生たちに啓蒙活動をされている平澤さんにお話を伺いました。

 

正直、大きく行動を起こせていない僕にとって刺激的なお話でした。

 

是非、埼玉近郊の方で平澤さんの講義を聴きたい方はアクションを起こしてみてください!

2 件のコメント

  • シュートの話「ケツでうつ派 Vs 膝でうつ派」ってなによ… | Basketball - Medical Support Lab - へ返信する コメントをキャンセル

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